あすなろ通信第42号(1109)

あすなろ通信第42号(1109)
あすなろ支援会会長 才田 覚

 この「あすなろ通信」は、あすなろ支援会会員の皆様にこれをお届けすることにより、一つはあすなろ支援会会員の方々の動きや鍼と健康に関することを会員の皆様にご理解いただきお役に立ちたいこと、そして二つ目には会員相互の一体感を高めて本会を発展させること、この二つの目的で発行いたしております。
 このような意味で皆様には連絡、ご意見、お尋ね等々、何でもございましたら会の事務局(下記)までお寄せ下さいますようお願いいたします。

あすなろ支援会事務局
住所 〒862-0941
   熊本市出水8丁目19-24 
   才田鍼専門治療院気付
   あすなろ支援会事務局
電話 096-371-1234
あすなろ支援会ホームページアドレス

ようこそ

 さて今月の通信は、事務局から、会員情報、健康一口メモ、今月の言葉をお届けいたします。どうか最後までお読み下さいますように。

   ・事務局から
1.事務局について
 本会事務局をあすなろ鍼治療院水前寺に移す時期は着実に近間って来ております。
 上記あすなろ鍼治療院は事務員さんも見つかり、やがて会の事務も出来るようになる見込みとなりました。まだこの治療院が赤字なので事務員さんも8月から週1回の出勤となっております。どうか皆さん支援会の会員獲得に、そしてあすなろ鍼治療院水前寺の繁栄を応援してください。

2.あすなろ鍼治療院水前寺の広告費を支援会で補助していただきました。ここに記して会員と役員の皆様とに御礼を申し上げます。

3.東北地方への義援金を今度も支援会の名前で送っています。前にも書きましたがあすなろ鍼学習会の講義のテキスト代の一部をこれにあてています。送る作業はお助けウーマンの太田好子さんにしていただいています。この義援金の活動は支援会としては今月9月まで4回行うことにいたしました。あすなろはり学習会(仮名)の受講者の皆様に感謝いたします。

   ・会員情報
 岩永圭子さん
 今回は岩永圭子さんについて取り上げさせていただきました。
岩永さんも鍼の効き目を分かっていてくださる方で、以前から会員としてこの会の運営に知恵を貸していただいておりましたが、今回最近開院しました「あすなろ鍼治療院ー水前寺ー」の事務を手伝っていただくことになりました。
 今はまだ「あすなろ鍼治療院ー水前寺ー」が赤字なので、岩永さんには週1回治療院に来ていただいています。
 最近岩永さんとよく話題にしていることは、この治療院を繁栄させて私と岩永さんとの給料が次第に出せるようにしようということです。
 現在岩永さんにやっていただいている最も重要な作業は、上記治療院が市の指定番号を取る(国民保険の患者さんへの補助金が熊本市から受けられる)ための書類作成です。
 岩永さんについては、感動したら運転中もハンドルから手を離して手を叩くなどもっと面白くて恐い話もありますが、またいつか折をみて紹介いたします。

   ・健康一口メモ
 2009年3月から掲載を致しておりますララ先生の健康に関する記事を先生のご厚意で転載いたします。

   ララ先生の健康レシピ
 はり師のララ先生が実際に体験した健康に関するレポートをお届けします。
 この健康レシピのブログアドレス
 http://lulla3722.blog.bbiq.jp/
 インターネットをなさっていらっしゃる会員の皆様は、どうぞブログを上のアドレスから直接ご覧下さい。

   舌のむくみについて
 今回は、「舌のむくみ」について書きたいと思います。
 実は、先月末に、歯が舌に当たって痛くなりました。
しかも、舌の先を噛んでしまいました。
舌が、どうも邪魔になる感じがして、何かしゃべりにくくもなりました。
 それで、歯医者さんへ行ったところ、
「舌が太くなったような感じがしないかな?」
と聞かれました。
そして、
「たぶん、舌がむくんでいるんじゃないかな」
とのこと。
その時は、
「えっ、それって何?」
と思いましたが、後ほどネットで調べたところ、
「なるほど。そのとおりだわ」
舌がむくむなんて、初耳でした。
びっくりしました。
でも、別に珍しいことではないそうです。
原因は、身体の他の部分のむくみと同様に、処理しきれない水分のせいです。
内臓に問題があるとか、塩分の摂りすぎとか、アルコールの摂りすぎとか。
また、冷え性の人に多いそうです。
ララの場合は、冷え性ですし、血行障害のせいみたいです。
対処法としては、塩分控えめ、アルコールは少なめに(ララは飲みませんが)、冷たい食べ物や飲み物は避けるとか、あとは適度な運動をして、疲れているなら疲労回復に努めること。
「むくみ」も、健康のバロメーターなんですね。
「舌のむくみ」については、初めて知りましたのでアップしてみました。
覚えのある方は、上に書いた方法をちょっと心がけてみてくださいね。

 この健康一口メモの内容ですが、「どうかこんな記事を載せて欲しい」「こんな質問があるけど」など、私、才田までお寄せ下さい。
電話096ー371ー1234

   ・今月の言葉
今月の言葉担当 坂田勇
 平成21年11月から「今月の言葉」を紹介させていただいている坂田と申します。熊本市在住、40代の営業マンです。
 私などがこのような場で執筆するのは、正直少々気恥ずかしいのですが、ここで紹介いたします「言葉」が、皆様の毎日の日常に少しでもプラスになればと思い書き進めてまいります。どうぞ宜しくお願いいたします。

今月の言葉:22(2011年09月)

どんな生き方をしても
人間には必ず苦節が一、二度むこうからやってくる。
そんな時、酒は友となる。

これは伊集院静(いじゅういん しずか:男性、1950年生れ【現在61歳】、作家・作詞家)氏の言葉です。

伊集院氏の「大人の流儀」という「春」、「夏」、「秋」、「冬」の4章からなる自叙伝的エッセイ集の「夏」の章のサブタイトルです。

この4章は四季それぞれに伊集院氏自身の「春」=少年期、「夏」=青年期、「秋」=中年期、「冬」=熟年期、の想いが綴られています。

「飲む・打つ・買う」の3拍子揃った、昨今には珍しい初老の「豪傑」作家の少々?乱暴とも言える言葉の数々は、有無を言わせぬ迫力を持っています。どのページを開いても、まさに氏独自の「大人の流儀」が語られていて、読んでいて実に爽快且つ痛快です。

しかし私が驚いたのは、著者:伊集院氏が、昭和60年(1985年)に27歳の若さで急逝した女優:夏目雅子さん(急性骨髄性白血病を発症後、僅か9ヶ月で逝去されました)のご主人だったことです。私の見識の浅はかさが恥ずかしい限りですが、当時、伊集院氏は35歳だったそうです…。

「夏」(=青年期)の章のサブタイトルとして上記の言葉が綴られていたのは、伊集院氏が若かりし頃の自身の破天荒な生き様・武勇伝を記したのではなく、最愛の妻を亡くし、その悲しみと痛みからなかなか立ち直れなかったとき、一番の友は「酒」だったという、「大人」の男の本音を包み隠さず吐露したものだったのです…。

伊集院氏は、妻:夏目雅子さんの死から「25年間は彼女のことについて自らの想いを書かない、コメントもしない。」と決意され、実際にその誓いを守られました。今回の著書「大人の流儀」は今年:2011年の出版であり、妻:夏目雅子さんの逝去から26年目に当たります。

氏は妻:夏目雅子さんとの死別を「大切な人を失ってしまったとき。」、「とてつもない悲しみに包まれたとき。」と表現し、「親しい方を亡くされて戸惑っている方は多いでしょう。私の経験では、時間が解決してくれます。」と述べた後、自身は冒頭の言葉の通り「酒」を友とすることで「眠れない夜もどうにか横になれた…。」と語っています。そしてそれが「大人の流儀」であると…。

愛する人や親しい人との死別の経験は、幸いにして私にはまだありません。

そんな私に伊集院氏の悲しみ、痛み、絶望感、虚無感など、分かるはずもありませんが、私も仕事やプライベートで自分なりに「悩み、苦しんだとき」、独りで酒場へ足を運んだ経験があります…。その時の私の姿は、他人から見れば「酒に逃げている」と映ったかもしれません。しかしその時、私は確かに「酒」に救われ、まさに「酒」が「友」となっていたことを思い出します…(私のお酒の席での失態はこの際、置いておくことにして…)。

夏目雅子さんのご冥福をお祈りするとともに、伊集院氏の「大人の流儀」に心底から敬意を表します。

(文責:坂田)

 これであすなろ通信の今月号は全て終わります。
 季節は廻って初秋の風が吹き始める頃となりました。やがて来る秋たけなわの好季節を皆様と共に楽しみたいと思います。