あすなろ通信第63号(1306)

     あすなろ通信第63号(1306)
あすなろ支援会会長 才田 覚
 この「あすなろ通信」は、あすなろ支援会会員の皆様にこれをお届けすることにより、一つはあすなろ支援会会員の方々の動きや鍼と健康に関することを皆様にご理解いただき、皆様のお役に立ちたいこと、そして二つ目には会員相互の一体感を高めて本会を発展させること、この二つの目的で発行いたしております。
 このようなことでございますので皆様には会へのご協力をいただく意味で連絡、ご意見、お尋ね等々、何でもございましたら会の事務局(下記)までお寄せ下さいますようお願いいたします。

   ・会員募集についてのお願い
当あすなろ支援会では常時会員の募集を行っております。
これをお読みの会員の皆様も周りの人にこの会へのご入会をお勧め下さいませ。
その時の資料としてあすなろ支援会へのご入会案内を同封致します。皆様よろしくお願い致します。

あすなろ支援会事務局
住所 〒862ー0941
   熊本市中央区出水8丁目19ー24 
   才田鍼専門治療院気付
   あすなろ支援会事務局
電話 096ー371ー1234
あすなろ支援会ホームページアドレス

ようこそ

さて今月のあすなろ支援会通信は、会員常時募集についてのお願い、事務局からとして、
1はり無料体験会について
2今年度も支援事業始まる
3役員会5月26日に開催
4皆様から葉書のご寄付をいただきました
5パソコンの学習について
 それから、あずにゃん休載のお詫び、そして今月の言葉をお届け致します。
 皆様、どうか生活の合間合間に最後までお読み下さいますように。

   ・事務局から
1.はり無料体験会について
あすなろ鍼治療院ー味噌天神ーで今年は行いますが、現在その案を堀江先生に作ってきていただくことに致しております。詳しい日時や内容は今度の役員会で決めてこの通信でお知らせ致します。
会員の皆様もどうか無料体験会が「あすなろはり治療院ー味噌天神ー(院長堀江照俊先生)」で秋に行われますことを知り合いの方にお話下さいませ。

2.支援事業について
本会最も重要な事業であります支援事業を、皆様のおかげで今年も始めることができそうです。
最近は毎年2名の方について支援致しておりますが、今年度もその予定で予算が組まれております。
1名は上天草市の「あすなろはり治療院ー大矢野ー」で、今本人に希望を聞いていて、治療室のカーテンを設けたいということだったので、見積もりを依頼してもらっているところです。
もう1名は今度の役員会で被支援者を決めることに致しております。

3.役員会5月26日に開催
これを書いているのが5月16日ですが、5月26日にあすなろ鍼治療院ー水前寺ーで行われることが先ほど決まりました。

4.皆様から葉書のご寄付をいただきました
今年も本会会員の皆様から、そして会員以外の方からも本会に対して葉書のご寄付をいただきました。
ここにお名前を記して感謝し、本会の事業に使わせていただきます。皆様どうも有り難うございます。

  葉書寄付者氏名(敬称略)
鳥井ミサコ・才田覚・今村武俊。堀江照俊・中丸仁・安田テルミ

5.パソコンの学習について
前年度までお願い致しておりました高柳さんから今年もパソコンの指導をしても良いという回答をいただきました。
ワープロ・表計算・パソコンを初めから習いたい・パソコンを買う手伝いを頼みたい、パソコンを買って初めの設定を頼みたい、ソフトを買ったのでインストールを頼みたいなどございましたら、相談は下記役員や事務局にどうぞ
  ・本会役員氏名(50音順)
木之田真帆:調査係、ホームページ管理係
嶋田 裕:本会副会長、本会会計係、本会技術指導係
堀江照俊:本会事務局長
才田 覚:本会会長
費用は2時間3千円です。

  ・あずにゃん無農薬野菜情報
自然の野菜作りのことを、そしてその野菜作りのおもしろさや農全体に関する深い問題も、体験談を交えてあずにゃん(川口梓さん)が平成24年の2月から連載して下さっております。
事務局(上記)ではこれをお読みの皆様のご感想・ご意見・ご提案・ご要望をお待ちします。

  お詫び
 あずにゃんはたぶん原稿を書く時間が見つからないのだろうと思います。催促するのも考えさせられますので、私から休載のお詫びを申し上げて今月はお休みにさせて下さい。
休載申し訳ありません。

  ・今月の言葉
今月の言葉担当 坂田 勇
 平成21年11月から「今月の言葉」を紹介させていただいている坂田と申します。熊本市在住、40代の営業マンです。
 私などがこのような場で執筆するのは、正直少々気恥ずかしいのですが、ここで紹介いたします「言葉」が、皆様の毎日の日常に少しでもプラスになればと思い書き進めてまいります。どうぞ宜しくお願いいたします。

  編者からのご案内
 いつも今月の言葉を書いて皆様から好評をいただいております本会会員の坂田さんが退院されました。
 退院早々なのでしばらく休んでからまた今月の言葉を始めていただこうかと相談致しましたところ、今月から書いていただくことになりました。

今月の言葉:40(2013年6月)

「福澤諭吉翁心訓」(ふくざわゆきちおう しんくん)

  一、世の中で一番楽しく立派な事は、一生涯貫く仕事を持つという事です。
  一、世の中で一番みじめな事は、人間として教養のないことです。
  一、世の中で一番さびしい事は、する仕事のない事です。
  一、世の中で一番みにくい事は、他人の生活をうらやむ事です。
  一、世の中で一番尊い事は、人の為に奉仕して決して恩にきせない事です。
  一、世の中で一番美しい事は、全ての物に愛情を持つ事です。
  一、世の中で一番悲しい事は、うそをつく事です。

この「福澤諭吉翁心訓」(ふくざわゆきちおう しんくん)は、私のお客様(ご契約者)の事務所の入口正面に額縁入りで掛けてある言葉です。
その事務所に伺うたびに「さすが福澤先生、仰ることが違う!!」と、感動して眺めていました。

ところが……………、
今回この「今月の言葉」で紹介するに当たり、インターネットを中心に調べたところ、実に残念(福澤諭吉氏を大変尊敬している私にとってはなおさら…)ながら、実は福澤氏の作ではなく、作者不明の【偽作】であることが判明しました………。そして作者不詳のこの一文は、「福沢心訓」、「福沢心訓七則」、「諭吉心訓」、「心訓」、「七則」など、様々な名称で呼ばれ、全国津々浦々まで広まっていることも分かりました。

ではいったい誰が、何の為に、【偽作】とはいえこのような「名文」を作ったのか、もう少し掘り下げて調べてみたところ、
福澤諭吉氏の「ひゞのをしへ」(現代語表記:「日々の教え」)という著作(というより福澤家の家訓?)の中に、
 おさだめ
   一、うそをつくべからず。
   一、ものをひらう べからず。
   一、父母にきかずして ものをもらうべからず。
   一、ごうじようをはるべからず。
   一、兄弟けんくわかたく無用。
   一、人のうはさかたく無用。
   一、ひとのものをうらやむべからず。

という七つの「おさだめ」という、倫理や行動の規範を定めたものがありました。
おそらく大正もしくは昭和初期頃、文壇でほぼ無名の誰かがこれをアレンジして、「福澤諭吉翁心訓(ふくざえわゆきちおう しんくん)」と名づけて世に出したのではないか?と推測されます。
しかし【偽作】とはいえ、本当に秀逸な「名文」だと思います。

※福澤諭吉氏は、幕臣時代にアメリカ、イギリス、フランス、ドイツなど、当時の欧米列強諸国を歴訪し、その「帝国主義(の刃)」に大いなる危惧を抱くと同時に、ヨーロッパ人にとっては通常であっても日本人にとっては未知の事柄である日常(病院や銀行・郵便・徴兵制・選挙制度・議会制度などのシステム)に気付き、「教育を通して日本を近代化し、西欧列強と互する国家にする。」という持論を抱くことになったと推察されます(欧米列強の植民地とならず、日本を当時のアジア情勢から脱却した近代国家へと変貌させるという思想は、氏の「脱亜論」に記されています)。

福澤氏の功績の大きさは、1万円券(紙幣)の肖像画として、氏が聖徳太子からバトンタッチされて以来、変わらず定着していることからもうかがい知れます。
【偽作】とはいえ、この「福沢諭吉翁心訓」、私はとても素晴らしい教えだと思い、ご紹介させて頂きました。
皆さまは、いかが思われますか?

※福澤 諭吉(ふくざわ ゆきち)、天保5年12月12日(1835年1月10日)-明治34年2月3日(1901年2月3日)
 日本の武士(中津藩士のち旗本)、蘭学者、著述家、啓蒙思想家、教育者。慶応義塾(現在の慶応義塾大学)の創設者であり、専修学校(現在の専修大学)、商法講習所(現在の一橋大学)、伝染病研究所の創設にも尽力し、激動の幕末から明治維新を経て、明治時代を代表する思想家であり、一貫して「民」の立場(明治政府の閣僚、官僚ではない)から近代日本の発展に最も貢献した人物の1人です。
 幕臣時代に咸臨丸で渡米(1860年2月10日:勝海舟と同行)、文久遣欧使節団の一員として英艦オーディン号で渡欧(1862年1月30日)、アメリカ・イギリス・フランス・ドイツ・オランダ・ポルトガル・ロシア等を歴訪し、帰国後は前述の通り教育面から、日本の近代化に貢献した人物であり、言わずと知れた一万円札の肖像画の人物です。

(文責:坂田)

 これで支援会通信の平成25年6月号は終わりです。
 季節は梅雨に入ります。
 晴耕雨読とか申します。梅雨には梅雨のできることがあると思います。
 皆様、梅雨の時もプラス思考で歩み続けましょう。