あすなろ通信第54号(1209)

     あすなろ通信第54号(1209)
あすなろ支援会会長 才田 覚
 この「あすなろ通信」は、あすなろ支援会会員の皆様にこれをお届けすることにより、一つはあすなろ支援会会員の方々の動きや鍼と健康に関することを皆様にご理解いただきお役に立ちたいこと、そして二つ目には会員相互の一体感を高めて本会を発展させること、この二つの目的で発行いたしております。
 このようなことでございますので皆様には会へのご協力をいただく意味で連絡、ご意見、お尋ね等々、何でもございましたら会の事務局(下記)までお寄せ下さいますようお願いいたします。

あすなろ支援会事務局
住所 〒862ー0941
   熊本市中央区出水8丁目19ー24 
   才田鍼専門治療院気付
   あすなろ支援会事務局
電話 096ー371ー1234
あすなろ支援会ホームページアドレス

ようこそ

 さて今月の通信は事務局からとして3つのお知らせを致します。
 それから後は、あずにゃん無農薬野菜情報8号、今月の言葉34号をお届けいたします。どうか最後までお読み下さいますように。

   ・事務局から
 今回は事務局から3つのお知らせです。
1.はり無料体験会はその実施が今年の9月9日に決定。3報
 この通信で前にも書きましたが、最終的に今年の9月9日に行うことに決定しました。
 8月からそれに向けて事務局は動き始めています。これはその他にも皆様のご協力が必要です。その時々にこちらから声をかけさせていただきますので、その折には皆様のご協力をよろしくお願い致します。
2.今年度の主支援事業として2ヵ所の支援を本会で行っています。
 ア あすなろ鍼治療院ー水前寺ーへの支援……これはすでに終わっています。この内容としましてはホームページ作成及びそれに関する付属的な支援です。
 イ 大矢野の藤川先生が近々はりの治療院を開業されます。本会ではこの開業について支援することになりました。9月に私才田と副会長の嶋田先生夫妻の3名で現地に行って支援の内容を検討することに致しております。
3.本会の郵便振替用紙を変えようとしています。
 郵便振替のための用紙は皆様もご存じかも分かりませんが、お金を振り込む人の負担になる用紙と、振り込む本人ではなくて本会の負担になるものとがあります。これまで本会では前者の用紙を使っておりましたが、今回新しい会員になって下さった方が入会の手続きをなさる時、思うところがあって、振替手数料を会の負担となる用紙に変えようと思っておりましたが、やっと今月からそのことを会計の嶋田先生にお願いできる段階になったわけでした。

   ・あずにゃん無農薬野菜情報
自然の野菜作りのことをそしてその野菜作りのおもしろさを体験談を交えてあずにゃん(川口梓さん)が今年(平成24年)の2月から連載致しております。
事務局(上記)ではこれをお読みの皆様のご感想ご意見ご提案ご要望をお待ちします。

あずにゃん第8号(1209)
暑い日が続いていますが、皆さまお変わりございませんか?
 今の(8月10日)あずさ農園は、きゅうりの苗を育てています。一回目のきゅうりがそろそろ終わりますので、皆さまにしばらくの間お届けできないかもしれませんが、次の二回目のきゅうりさんたちが頑張ってくれる事と思いますので、少々お待ち下さい。。とは言え、この号が、皆さまのお手元に届くころには、実っているかもしれませんね(笑)
ところで、夏野菜と言えば「茄子」がありますが、露地栽培の茄子は、日に焼けたり、風で葉っぱなどに擦れて、実の一部が茶色く、「かさぶた」のようになったものが、よくあります。
 こういう茄子の事をよく、「やけ茄子」と言う言い方をされます。
 見かけは良いとは言えないこの茄子。
 茄子の皮には、ポリフェノールがたくさん入っているのですが、実は、きれいな茄子より、「やけ茄子」の方に、ポリフェノールが多く入っているのだそうです。
 「かさぶた」になっている所を茄子自身が治そうとして、ポリフェノールが寄ってくるのだそうです。さらに、茄子は調理する1時間前に日光に当てておくと、ポリフェノールが増すらしいです。
 ポリフェノールには、動脈硬化や脳梗塞を防ぐ、抗酸化作用があります。
 これでこれから茄子を食べる時に、少し楽しく?なりますね(笑)
 今回はテレビの受け売りになりました(笑)
 それでは皆さま次回まで、さようなら、さようなら、さようなら。。。
 今、懐かしい!!と思われた方!
 そうです、その人の真似です(笑)
 では、本当に次回まで、さようなら。

 ※文中さよならを3回繰り返す人のことが出てきましたね。私も懐かしくなりお礼かたがたあずにゃんに尋ねましたところ、映画解説者の淀川長治さんに間違いないそうです。
 ゴールデン洋画劇場とか思い出しますね。そういえばあずにゃんは今も若いですが、もっと若い頃、映画監督になろうとして東京に行ったそうです。それがきっかけで彼女は沖縄に3年間住むことになり、それから自然の大切さ人の優しさを土台とした生き方をするようになったようですね。
 今回もナスの病気のことを書こうとしたり、ポリフェノールの病気に対するノウハウを書こうとしたりしたのではなくて、彼女の書きたかったのは、その弱っている、彼女流にいうと、ナスさんの中の弱い人もちゃんと自然からさりげなくポリフェノールを多く持たされていて、自然の歯車の一つとしてちゃんと生かされていますねと言いたかったように思えてなりません。(編者)

  ・今月の言葉
今月の言葉担当 坂田 勇
 平成21年11月から「今月の言葉」を紹介させていただいている坂田と申します。熊本市在住、40代の営業マンです。
 私などがこのような場で執筆するのは、正直少々気恥ずかしいのですが、ここで紹介いたします「言葉」が、皆様の毎日の日常に少しでもプラスになればと思い書き進めてまいります。どうぞ宜しくお願いいたします。

今月の言葉:34(2012年9月)

「日本語で話せ!!」

昭和56(1981)年、日本電信電話公社(通称:電電公社、現NTT)民営化のために、民間企業のトップから総裁に抜擢され、着任したばかりの※真藤 恒(しんとう ひさし)氏が、会議中に電電公社の幹部に向けて発した言葉です。

当時、電電公社では電話線を架設するのに、従来の木やコンクリートに代わって、耐久性や軽さで利点の多い鋼管柱を使いはじめていました。しかし鋼管だから中は空洞になっていて、てっぺんにふたがないため、スズメやシジュウカラなどの野鳥がどんどん入ってくるようになったそうです。入るのは容易でも、空洞が狭いため羽ばたけず、上空に飛び出せなくなり、あちこちの鋼管柱から野鳥の死がいが見つかり始めました。それが「電電公社は大量殺害の凶器を全国に立てている!」という大ニュースとして新聞に掲載され、鋼管柱は全国で既に120万本立っていたため、1本5羽としても「年間600万羽が死んでいる!」というのです…。

電電公社の企業イメージに関わる重要な問題であり、公社の立場は当然どんどん悪くなりました。真藤総裁は急遽幹部会議を開き、対応策について議論したところ、公社の幹部たちは口々に、
「全国の鋼管柱すべてにキャップをするとなると、3年はかかる。」
「キャップの費用や人件費で何億円ものコストがかかる。」
そういうことばかり言って、一向に前向きな議論にならない…。「これはいかん!」と真藤総裁は思ったそうです。
電電公社の幹部・職員たちは電電公社の中でしか通用しない、いわば「電電語」の発想・習性がしみついてしまっていて、一般人の感覚とかけ離れてしまっている。これでは日常業務でクレームが山積するのも当然のこと、まさに「お役所仕事」だと…(国がバックの電電公社の職員は実質的に「公務員」でした)。
そこで真藤総裁は会議で「とにかく、やりなさい。他人事ではなく自分の仕事として、早く、安くキャップをかぶせるにはどうすればいいかを考えなさい。」と指示し、それに反論する公社の幹部に対して、冒頭の「(一般のお客様に通じる)日本語で話せ!!」という言葉で締めくくったそうです。
そのため電電公社の幹部たちは重い腰を上げざるをえなくなりました。するとあっと言う間に対策は下記のようにまとまったそうです。

①プラスチックでキャップをつくる。百数十万個の大量発注のため値引きしてもらえて、一個当たりの単価は非常に安価で済む。
②公社の職員が年二回、全国の電話回線網を巡回して点検しているので、そのついでにキャップをかぶせて回れば人件費はかからない。

その結果、3年どころか半年で、全国百数十万本の鋼管柱全てにキャップをすることが出来たそうです。また費用は当初、公社幹部が主張していた額の十分の一で済んだそうです。
この一件以来、電電公社の体質は驚くほど変わり、「世間の常識」が通じやすい組織となり、それがNTTへの民営化に際して相当なプラスになったそうです。
このエピソードを書籍で知ったあと、私は保険代理店の営業マンですので、お客様に「保険業界語」で話していないか、自分の仕事を振り返るようになりました。
「日本語で話す」=「当たり前のこと」ですが、世間から離れた組織の中にいると、「業界用語」で話すという弊害が逆に「当たり前のこと」になるのも事実のようです。
私は市役所や県庁(出先機関も含みます)、日本年金機構(旧社会保険庁)、健康保険組合などへ問い合わせをして、電話をたらいまわしにされた経験が少なからずありますので、そうした公的機関が民間企業では考えられない「業界ルール」で動いていることを身にしみて感じます(もちろん真面目に職務を全うされている職員もいらっしゃるとは思いますが…)。
皆さまはそういうご経験、ありませんか?

※真藤 恒(しんとう ひさし):日本の実業家、1910(明治43年).7.2~2003(平成15年).1.26:92歳で逝去

真藤氏は1960年代、当時造船では二流企業でしかなかった石川島播磨重工業(現IHI)を、その辣腕で業界トップの三菱重工業を追い抜くという快挙を成し遂げ、1972年11月6日、社長に就任、1979年4月2日に退職。
それから2年後の1981年、その手腕を買われて、日本電信電話公社(電電公社)の総裁に就任、同公社の民営化を推進し、1985年4月、日本電信電話株式会社(NTT)発足に伴い初代社長に就任、NTTの民営化にあたって多大な貢献をした人物です。
しかし1988年12月12日に「リクルート事件」(インサイダー取引事件:値上がり確実なリクルートコスモス社の非公開株1万株の譲渡を受けていたもの)の責任をとってNTT会長を辞任、1989年3月6日にNTT法違反(収賄)容疑で逮捕され、東京拘置所に収監。1990年10月9日、東京地裁から懲役2年、執行猶予3年、追徴金2270万円の有罪判決を受け、確定。その罪を一切弁明せず、公職や経営の第一戦から身を引くという、「立つ鳥跡を濁す」非常に残念な晩年を送った人物です。

文責:坂田

 これで今月のあすなろ通信は終わります。
 9月9日には無料はり体験会をあすなろ関連はり治療院の先生方のご協力によってあすなろ鍼治療院ー水前寺ーで行います。最初からうまくいくとは限りませんが継続的に行いあすなろ関連はり治療院が力を蓄える1つの方法となればいいなと願っております。
 会員の皆様の応援をお願い致します。編集部。