あすなろ通信第100号(1607)

  あすなろ通信第100号(1607)
あすなろ支援会会長 才田 覚
 この「あすなろ通信」は、あすなろ支援会会員の皆様にこれをお届けすることにより、一つはあすなろ支援会会員の方々の動きや鍼と健康に関することを皆様にご理解いただき、皆様のお役に立ちたいこと、そして二つ目には会員相互の一体感を高めて本会を発展させることにより、さらに鍼の普及をはかること、この二つの目的で発行いたしております。
 このようなことでございますので、皆様には本会へのご協力をいただく意味でご連絡、ご意見、お尋ね等々、何でもございましたら会の事務局(下記)までお寄せ下さいますようお願いいたします。

  ・会員募集についてのお願い
 当「あすなろ支援会」では常時会員の募集を行っております。
 これをお読みの会員の皆様も周りの人にこの会へのご入会をお勧め下さいませ。その時の資料として「あすなろ支援会へのご入会案内」を同封致します。皆様よろしくお願い致します。

あすなろ支援会事務局
住所 〒862-0941
熊本市中央区出水8丁目19-24
才田鍼専門治療院気付
あすなろ支援会事務局
電話096-371-1234

あすなろ支援会ホームページアドレス
http://asunaro-hari.jpn.org/

 さて、今月のあすなろ支援会通信は、会員常時募集についてのお願い(別紙)、事務局からとして
1.支援物資をいただきました
2.会員の中丸さんが開業されました

 次に先月からの企画連載として、毎月はりに関する質問回答ページを今月も行います。
 それから、またいつものように、広告のページもございます。
 それでは最後までお読み下さいませ。

   ・事務局から
1.地震に対する支援物資をいただきました
 昨年からご縁があったばかりですが、公益財団法人 モラロジー研究所 熊本南モラロジー事務所 代表世話人の 園田正春先生自らあすなろ鍼治療院ー水前寺ーにお届けいただきました。
 園田先生には本会の昨年の総会ではお話を頂きましたので、ご記憶の方もいらっしゃるかと思います。
 5月末にお届け頂きました段ボール1箱の中身は、会員の方々お一人お一人には分けようがないので、必要と思われるところに私才田の配慮でお分けしました。

2.会員の中丸仁さんが開業されました
 東京の小岩という駅のすぐそばで、場所が大変良いので、うまくいくといいなと期待しています。
 屋号は「中丸鍼治療院」です。
 以下、電話と住所を記します。
 中丸鍼治療院
 住所 〒133-0057
 東京都江戸川区西小岩1-23-2
  サンハイツグリーンヒル902
 電話 03-3650-7607

  ・はりへの質問と回答(2)
  ケロイドについて
 ケロイドとはやけどの痕が引きつれてぐちゃぐちゃしたようになった傷の状態のことをよくいいます。
 そこで今回は、インターネットと医学辞書とから説明をとり、ケロイド体質の人の盲腸の手術後の痛みに対するはりの治療を書いてみます。
 またこれとは別に真性ケロイドというのがあって、原因不明で体のあちこちにできる人があるようですが、これは治療法もよく分からず難しいものです。今回はそれは扱わずに、最初に書きました傷が治るときのケロイドについて、またそれと鍼との関係について書いてみます。

 瘢痕(はんこん)組織(傷が治るときの硬い組織)が過剰に増殖した病変であり、良性線維増殖性病変に分類されている。肥厚性瘢痕(ケロイドよりも傷が治るときのもっと盛り上がった状態)類縁(るいえん)病変である。

 ケロイドの語は、鉤爪(かぎづめ)を意味するギリシャ語に由来する。「すなわち、とりのかぎ爪のような」病変という意味である(その傷の形からつけられた名前)。

 怪我が治るときはコラーゲンなどを使って体を修理するようになっていますが、その修理の材料が多すぎることと修理の速度が速すぎて、傷を治すことを終わりにしないでもう治さなくともいいのを治し続けていつまでも傷の治りが完成しない状態にあることをいいまして、治すよりも治す働きが活発すぎてただれてぐちゃぐちゃになっている状態といえます。

 このケロイド状態が起こりやすい人をケロイド体質といいますが、今回はこのケロイド体質の盲腸の術後の痛みに対するはりの治療について書いてみます。

 例えば盲腸の手術をした痕がケロイドになっていて、しかもその傷がぐちゃぐちゃになったと考えると、見た目が悪いだけでなく傷が腹膜と癒着しておなかが痛い人がいます。
 このような人にゆっくりはりをすると、そのケロイド様の傷を鍼によって実害のないものにできます。傷はあるものの、痛みもなく見た目もかなりきれいになるものです。
 この時のはりはゆっくり動かすなど積極的にほぐしていかないで体の弛みを待ちながらはりを進めていきます。

 一例を簡単に紹介します。

 その人は旦那さんの介抱であちこちの筋肉痛のはり治療をしている人でした。ある日その人が言います。おなかが引きつれて時々腸が動くときに痛みがある。傷の見た目が悪いのはしようがないとしても、このひきつれと痛みは取れないものでしょうか?
 このようなことを訴えられました。
 診ますと、盲腸の傷の痕が深くくぼんでいて傷の痕も引きつれています。腹膜の深さまで傷の痕のケロイドが達しているようでした。そしてそのために腰もやや突っ張っていました。
 そこではりは腰の突っ張りに数鍼行いました。次におなかの傷のところには、まず傷の周りの皮下の硬いところを表面から皮下までをゆっくりゆっくりほぐしていきました。
 数日おきに傷の周りをやっていますと、傷の周りは軟らかくなって普通の皮膚のところに近い状態になりました。
 そこで今度は、傷の部に直接はりを始めました。まず傷のもっとも端の普通の皮膚に少し傷めいたところがあり、これに周りからごく浅くゆっくりはりを行い、あそびのように皮膚が変わっていくのを待ちながら皮膚をきれいにしていき、それをしながら傷のところははりを中に入れないで゙、傷の表面に当てて待つだけにしてしばらく置いておき、はりが入りそうになったら抜き去るというようにすることを繰り返しました。
 すると傷が次第に薄くなり、軟らかになっていきました。
 この時のはりの普通のしこりを取るときとのやり方の違いは次の通りです。
 普通、うちのはり平方鍼法(新しいはり)では、しこりをほぐす時には少しはりをしこりの中に入れ、はりをしっかり握って速度をつけてはりをしこりから抜き出します。そしてまた、はりを軽く持ってしこりに入れます。そして、はりをしっかり持ってしこりから抜き出します。
 これを繰り返していると鍼を入れたときの抵抗が弱まり、はりを抜いてみるとしこりが減っています。しかしこのケロイドなどの所見は普通のしこりを取るときのように積極的にとっては傷が悪化するので、はりを抜きあげるときはゆっくり動かし、はりは軽く持ちます。そしてはりをしこりに入れたときは、鍼先を組織に当てたまま、はりと組織をずらすのではなくて、同じ場所ではりを押したり力を抜いたりして軽く押さえたりゆるめたりします。はりをケロイドの組織の中に入れていじってはいけません
 このようにして、ひからびた組織に組織液を送り込み、組織を正常に体の快復力に合わせて良くなしていきます。
 この人は筋肉痛をしながらの傷のはりだったので、根気よく続けてくださったので、数十回の後にはくぼんだ傷も浅くなり、傷はあるものの軽く浅くなり痛みも取れていきました。
 これでケロイドについての今月のコーナーを終わります。

 今回はこれで終わりますが「こんな病気や症状はどうか」という質問にもお答えします。質問は電話・メール、いつでも編集の時期に関係なく受け付けます。
 どなたでも匿名・有名どちらでも質問を才田まで、電話・メール・手紙でどうぞ。

   ・広告のページ
   あすなろ通信をお読みの皆さまへ
商店 水前寺産業 才田 覚
 水前寺産業の才田でございます。
 昨年の11月からあすなろ支援会より引き継ぎまして、はりの道具類を販売させていただいております。
 皆さまのご購入をお願い致します。

 今回は少しお知らせがありますので掲載致します。
 一昨日(6月10日)、最近開業された中丸さんが遊びに来て、温灸器を買ってくれました。今回はそのことを少し書きます。

 まず商品名は「バンシン」と言います。値段は36000円です。
 ギックリ腰には前に曲がって痛いものと、後ろに反って痛いものとがあります。
 この内、前に曲がって痛いものはうちのはりでは1回1回治りが分かるほど効き目が早かったんですが、後ろに反って痛いものの効き目は遅く、何とか早い効き目の方法はないかと探していたところ、この温灸器を使ってのやり方を開発したところ、効き目が早まりました。それでこのバンシンは水前寺産業で販売することにしました。購入特典はこのバンシンの使い方の説明があるということです。

広告のページ終わり

 今月はこれで通信を終わりにさせていただきます。
 皆さま熱中症にお気をつけてお過ごしください。