あすなろ通信第16号(0907)

   あすなろ通信第16号(0907)
あすなろ支援会会長 才田 覚
 酷暑の候。皆様暑さにもめげずお元気でお過ごしのこととお慶び申し上げます。
 さて今月は、入会者の紹介、ソフトの購入について、本会ホームページの内容について、ホームページに使用中の文章または字句の使用許可について、健康一口メモ、などをお伝えいたします。どうか最後までお読み下さいますように。

   ・入会者の紹介
 実は先月紹介いたすところを、私の間違いで遅くなりました。梓さんにはお断りします
 先ず、名前をバトバヤル梓さんとおっしゃいます。住まいは熊本市です。
 大変明るい方でいろんな事にチャレンジ精神を発揮して人生を楽しんでいる方です。きっと支援会にも何か面白いアイデアを出してもらえるものと今から期待しているところです。

   ・ソフトの購入について
 この度役員会の承認を得てソフトの購入をすることになりました。このソフトは点字を普通の文字に、または普通の文字で書かれたファイルを点字に変換できるもので、会の事務処理になくてはならないと言っても過言ではないものです。本会では通信の成作や総会役員会の資料の作成に必須なソフトです。
 これまでは私が他の会の仕事をしていたためにその会のソフトを借りていましたが、今度、私はその会を離れることになりましたので、ソフトを買う必要が出てきたわけです。
 現在、事務局長の堀江さんと長井さんとで、もっと安くソフトを購入できないか、補助金関係の調査をしていただいているところです。
 現在諮ったことは、ソフトが7万円のものを個人で買うと5万円あまりとなり、あとはそれに補助金事業が適用されるかということを調べております。

   ・本会ホームページについて
 2009年3月からシリーズ的にこの通信で本会ホームページの内容をお伝えしております。先月からホームページの中のQ&Aを、長いので何回かに分けてお届けしております。
 尚、このQ&Aの文章や字句の使用許可をもらっていましたので、先月現在、ホームページは一時閉鎖しておりましたが、最近使用許可が出ましたのでホームページの閲覧も出来る状態に戻しました。

   ・あすなろ鍼法についての“Q&A”

Q4.ハリの合う人と、合わない人があるとよく聞きますが、そのようなことがあるのでしょうか?
A.人の体質はみんな違います。病気も様々です。その人の体質、病気に対して最も適切な方法をとることが大切で、それを、うまくやれば合わない人はないのです。
 患者さんの方から鍼に合わせてくれません。その人の体質、病気に対し、最も適した方法をとるのは、治療をする者の責任です。早くよくなる病気、ある程度の日にちを要する病気など格差はありますが、それなりに最もよい方法を行っています。

  鍼科学は実証科学
Q5.ハリの治療院によって治療法が違うように思いますが、色々な方式や流派のようなものがあるのでしょうか?
A.東洋医学は、陰陽五行論(いんようごぎょうろん)という古代の中国の空想哲学を基本にしています。これに経験の積み重ねによって経絡経穴(けいらくけいけつ)、すなわちツボという形式を作っています。そのツボを組み合わせ、刺激し、全身のアンバランスを整えて治そうという方法です。
 これに対し、現代医学は実証科学に基づき微細なところまで研究、解明され、基礎医学は完璧に近いのですが、分析的で、臨床においても専門分野に細分化され、病名治療になっているため、全身を一つのものとしてみる場合、一貫性がありません。どちらも長所と短所があります。
 このような流れから、鍼治療も色々な考えに分かれ、様々な流派ができています。二千年以上前の古典を、そのまま忠実に取り入れようとする流派、現代医学を基本にした流派、現代医学と古典を混合した流派などがあり、それぞれの中にも沢山の流派があって方式も違います。
 私たちの流派は、東京にある信愛福祉協会で考案されたものを、熊本県の鍼の研修会「あすなろ会」の者が「あすなろ鍼法(平方鍼法)」として学んでおります。

  弱いハリ、強いハリを使い分け
Q6.ハリ科学は従来のハリをどのように改良し、どんな特徴を持っているのでしょうか?
A.陰陽五行論(いんようごぎょうろん)は過去の理論で、ハリ科学はその古い理論やツボを捨て去り、実証科学を基本にしています。しかし、東洋医学の基本である全体を一つのものとして観察するということには変わりありません。科学に基づいて、病気を観察し、診察の仕方やハリの仕方も合理的に科学にあったものに改良しています。
 現代人にも受け入れられるよう、ハリ科学は従来の刺し方を改良しました。痛くなく、気持ちよく、効果の顕著なことが特徴です。従来からハリは、刺激療法として考えられてきましたが、ハリ科学ではそれ以外にハリを外科療法として考えています。外科ですとメスで悪いところを切り取りますが、ハリ科学ではハリの物理的作用によって病変を変化させ、正常な状態に変えるのです。すなわち、傷をつけず、血を出さずに病変を取り去る小外科療法だと考えています。
しかも、ハリはどの場所にでも、どの深さにでもハリ先を到達させることができます。これはハリだけが持つ大きな特徴です。
また「急性炎症(打撲、捻挫、胃や腸の使い過ぎによる炎症)にはハリが効かない」、「ハリをするとむしろ悪くする」というのが従来からの考えでしたが、ハリ科学ではそれを改良し、急性炎症を安全に治すことができるようになりました。
反面、石のように固まりついたカチカチの組織をほぐし、柔らかく若返らせ、正常な状態に戻す方法も考案しています。
従って、「弱い静かなハリ」から、「固いしこりを取る強いハリ」まで広い適用範囲を持っているのもハリ科学の特徴です。
ハリは手の感触を利用した仕事です。ちょっとした体の変化を触覚によって見つけ、ハリで取り去るのです。ハリはハリ先で内部を観察しながら悪いところを見つけ、ハリの操作によって正常な状態に変化させ、それをハリ先を通して指の触覚で確認し、効果を確信することができるのです。触覚を重視し、訓練を積み重ね、診察とハリの治療を行っているのがハリ科学です。

 ホームページの紹介は今月はここまでですが、このホームページの内容でもっとこんな事も載せたらとか、これはいらないとか、皆様からのご意見をお待ちします。

   ・ホームページに使用中の文章、または字句の使用許可について

 この度平方鍼法ハリ科学という字句と、ホームページ内の「Q&A」に使っております鍼科学研究推進委員会のパンフレット文章使用許可を信愛福祉協会の理事長に頂きました。それでこれからもこのホームページの掲載を安心して続けることができるようになりました。

   ・健康一口メモ
 2009年3月から掲載を致しておりますララ先生の健康に関する記事を今月も先生のご厚意で転載いたします。

   ララ先生の健康レシピ
 はり施術師のララ先生が実際に体験した健康に関するレポートをお届けします。本田鍼治療院 TEL096ー369ー6892

  片足立ちの効用
なかなか歩く時間が取れない方にお勧めなのが、今回のテーマ「片足立ち」です。
片足立ちは場所も必要としませんし、短い時間で骨の形成を促すのに十分な運動効果が得られるという利点があります。
片足立ちを左右1分ずつ行うだけで、足の骨には小1時間歩いたのと同じくらいの負荷がかかるというのですから驚きです。
骨粗しょう症や転倒による骨折防止に、たいへん適した運動だと昭和大学整形外科・阪本桂造教授は語っています。
片足立ちをすることで、おしり周りの筋肉、太ももの筋肉、それからふくらはぎの筋肉などを総合的に鍛えることができます。
また、大腰筋を鍛え、階段などでつまずきにくい足腰にしたり、中臀筋を鍛え、身体のバランス能力を高めるなどの効果があります。
やり方というほどたいしたものではありませんが、方法を書いてみます。
1、すべらない床の上で、最初は壁などに片手をついて、片方の腿(もも)をあげ、片足立ちで1分間行います。
2、さらに、もう一方の足で片足立ちになり、1分間行います。
これを1日2、3回行います
上げる足は前に1歩踏み出す感じで、5cmほど床から浮かせるとよいです。
足を高く上げると、太ももなどの筋肉を鍛える効果は高まりますが、バランスを崩しやすいので、高齢者にはおすすめできません。
右も左も同じようにできるようにしましょう。
回数・時間はあくまでも目安です。
ご自分に合った回数・時間で無理せず長く続けるようにしてください
最初は眼を開けて行い、1分間できるようになったら、今度は眼を閉じてやってみます。
ただし、くれぐれも転倒には注意して、つかまるところがある場所で行ってください。
ララの場合、閉眼でしかやれないので、すごくバランスが悪いです。
膝関節もよくないので、片足立ちをやるとかなりぐらついてしまいます。
20秒以内しかできない方はすでに体が高齢者、といわれていますが、ララは境界ギリギリでセーフ(笑)。
片足立ちは、骨だけでなく、股(こ)関節や腰、背中周辺の筋肉も鍛えられるため、股関節痛、背中や腰の痛みが改善したとの声も聞かれるとのこと。
歩くということは、わずかな時間片足立ちをしているのと同じ状態です。
片足立ちが安定してできるということが、しっかりとした歩きにもつながっているのですね。
なお、片足立ちをやっているから歩かなくていいということではありませんので、歩くことも時間が取れればどんどんやってください。
あ、もちろんマイ・ペースですよ。
さあ、あなたも今すぐ片足立ちをやってみましょう。

 それからこの健康一口メモの内容ですが、どうかこんな記事を載せて欲しい、こんな質問があるけどなど、私才田までお寄せ下さいませ。電話096ー371ー1234

 それでは今号はこれで終わります。
 皆様、暑さにまいることなく、日々前向きにお過ごし下さい。