あすなろ通信第45号(1112)

     あすなろ通信第45号(1112)
あすなろ支援会会長 才田 覚
 この「あすなろ通信」は、あすなろ支援会会員の皆様にこれをお届けすることにより、一つはあすなろ支援会会員の方々の動きや鍼と健康に関することを皆様にご理解いただきお役に立ちたいこと、そして二つ目には会員相互の一体感を高めて本会を発展させること、この二つの目的で発行いたしております。
 このような意味で皆様には連絡、ご意見、お尋ね等々、何でもございましたら会の事務局(下記)までお寄せ下さいますようお願いいたします。

あすなろ支援会事務局
住所 〒862-0941
   熊本市出水8丁目19-24 
   才田鍼専門治療院気付
   あすなろ支援会事務局
電話 096-371-1234
あすなろ支援会ホームページアドレス

ようこそ

さて今月の通信は、事務局から、鍼治療無料体験模擬会について、今月の言葉をお届けいたします。どうか最後までお読み下さいますように。

   ・事務局から
1.あすなろ鍼治療院ー水前寺ーの国民保険請求事務について
 先月号では当院の熊本市の指定が取れたことを紹介しましたが、その請求事務は才田鍼専門治療院に委託することになりました。今後は社会保険取り扱いの獲得について頑張ることにいたしております。
2.義援金の取り扱いについて
 以前にこの通信で支援会の名前で義援金の送付を行ったことを書きました。その財源はあすなろ学習会のテキスト代から出しておりましたが、この度嶋田副会長から「支援会から出してはどうか」と提案がありましたので、この1万2千円を役員会と総会で補正予算として承認してもらうことといたします。そしてこのお金はあすなろテキストに返すところですが、あすなろ学習会の会計には販売品関係の会計があります。そこに入れようかと考えております。

   ・鍼治療模擬体験会について
 先月の13日にあすなろ鍼治療院ー水前寺ーで鍼治療模擬体験会を行いました。
 患者さんは各あすなろ関連治療院の方を数名ずつ依頼してもらい、主催側の担当は全て会員の方で行いました。

敬称略で担当者名を紹介します。
嶋田里美:受付担当
嶋田 裕:施術担当
堀江照俊:施術担当
安達春香:施術担当
才田 覚:企画運営担当

 また今回は細田さん(研修中の学生)の見学があり、熱心に膝や腰の所見(鍼をするための腫れやしこりのこと)に触れて喜ばれていました。
 次にお弁当を担当者と見学生の分を嶋田裕副会長が寄付して下さいました。ここに記して感謝します。有り難うございました。
 最後に短い時間、お茶を飲みながら今後の鍼治療体験会のことを話し合い次のような話が出ました。
1.来年暖かくなったらいよいよ体験会を行おう
2.このあすなろ鍼治療院ー水前寺ーが終わったら他のあすなろ関連はり治療院で行おう
3.開催する時の運営はその治療院の院長に中心になって行ってもらいたい

   ・今月の言葉
今月の言葉担当 坂田勇
 平成21年11月から「今月の言葉」を紹介させていただいている坂田と申します。熊本市在住、40代の営業マンです。
 私などがこのような場で執筆するのは、正直少々気恥ずかしいのですが、ここで紹介いたします「言葉」が、皆様の毎日の日常に少しでもプラスになればと思い書き進めてまいります。どうぞ宜しくお願いいたします。

今月の言葉:25(2011年12月)

名刀のように

出逢いの一瞬で
すべてはきまる
だから
その時のために
心を磨いておくのだ
名刀のように

仏教詩人:坂村真民さんの詩です。おかげさまで「今月の言葉」も今月で25回となり、3年目を迎えました。本当にあっという間の2年間でした。

限りなく私の独り言に近いと思われる「今月の言葉」ですが、拝読頂いたうえに、時折り「感激しました。」というありがたいご感想を頂くことがありました。

実は「2年:24回で一区切りつけよう」と思っていたのですが、思いの他、温かいご感想を頂戴致しましたので、もう少し「語り部」の役を続けさせて頂くことにします。どうぞよろしくお願い致します。

第1回の「今月の言葉」は、仏教詩人:坂村真民さんの下記の詩でした。
 眼は澄んでいなければならぬ 
 川は流れていなければならぬ
 頭は冷えていなくてはならぬ
 心は燃えていなければならぬ

この詩はとても凄まじいインパクトがあり、第1回目の「今月の言葉」で紹介させていただくとともに、私の本業(保険業です)のお客様への「バースデイカード」(1年毎に、私がその前年に一番感動した「言葉」を「お誕生日おめでとうございます」のメッセージに添えてお贈りしています)でも紹介させて頂いたのですが、物凄い反響がありました。

「こんなすごい人が熊本県にいたの?」、「仏教詩人って、初めて聞きました!!」、「いい言葉を教えてくれてありがとう。」などなど、私の携帯電話にわざわざお礼のお電話を多数頂きました。私自身、今でも事務所のデスクマットの右上に挟んで毎日眺めています。

才田先生との「出逢い」から、偶然「出逢った」坂村真民さんですが、インターネットで検索していると「仏教詩人」という肩書を持つ唯一の詩人であり、2006(平成18)年12月に97歳で大往生されていたことを知りました。私が才田先生と坂村真民さんの詩が掛けてある居酒屋さんへ伺ったのは、2008(平成20)年4月でしたので、まだお亡くなりになられて1年5ヶ月だったのです…。

すっかり坂村真民さんのファンとなった私は、インターネットで詩集やカレンダーを購入しました。そこに綴られた「言葉」は、時に厳しく、時に優しく、まさに「人生」に真正面から向き合った、真民さんの「命」の言葉の数々でした。

記念すべき3年目の「今月の言葉」に選ばせて頂いた「名刀のように」と題された上記の詩は、真民さんの日めくりカレンダーの20日目に記されています。
毎月一度、必ず20日の朝にめくって見るのですが、毎回必ずドキッとさせられます、私にそれだけの気概と胆力、心構えがあるだろうかと………

この「あすなろ通信」も「あすなろ支援会」も、すべて才田先生と皆さま1人1人の(もちろん、私もですが)「出逢い」の連鎖によって生れて来たものです。
真民さんほどの「名刀のような」気概には及ばないとしても、これだけ「あすなろ支援会」、「あすなろ鍼治療院」が広がっているという事実は、才田先生を中心に着実に「あすなろ」の根が大地に根を張り続けていることの証左だと思います。

私に出来ることは、この場を借りて「言葉」を紹介することぐらいですが、それが「あすなろ支援会」に集う人の「心」を少しでも潤すことになるのであれば、もうしばらく「語り部」として参画させてください。
(文責:坂田)

 これで今月の、そして今年のあすなろ通信は終わります。
 今年は支援会にとって大きな出来事がありました。支援センターの始まりです。
 まだその体は小さく歩みも遅いものです。しかしこれまで会員の皆様がセンターに色々なものをご寄付いただいたり、行事の時は荷を運んだり、色色な面で心温まるご支援を頂きました。来年はこの我々に与えられた素晴らしい場所をみんなの力でしっかりした歩みにしていきたいと願わされています。
 そしてここからあすなろ関連はり治療の輪が広がっていくことを望んでいます。
 私たち役員も頑張ります。どうか皆さんよろしくお願いいたします。

あすなろ通信第44号(1111)

     あすなろ通信第44号(1111)
あすなろ支援会会長 才田 覚
 この「あすなろ通信」は、あすなろ支援会会員の皆様にこれをお届けすることにより、一つはあすなろ支援会会員の方々の動きや鍼と健康に関することを皆様にご理解いただきお役に立ちたいこと、そして二つ目には会員相互の一体感を高めて本会を発展させること、この二つの目的で発行いたしております。
 このような意味で皆様には連絡、ご意見、お尋ね等々、何でもございましたら会の事務局(下記)までお寄せ下さいますようお願いいたします。

あすなろ支援会事務局
住所 〒862-0941
   熊本市出水8丁目19-24 
   才田鍼専門治療院気付
   あすなろ支援会事務局
電話 096-371-1234
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ようこそ

さて今月の通信は、事務局から、、鍼治療無料体験模擬会について、今月の言葉をお届けいたします。どうか最後までお読み下さいますように。

   ・事務局から
1.「あすなろ鍼治療院ー水前寺ー」に熊本市の指定が取れたことについて
 先月号では当院の熊本市の指定をとるための事務作業が進んでいることを書きましたが、この度熊本市から指定番号を安達先生の名前でいただくことが出来ました。
 これから事務員の方に実際の保険請求の仕事を覚えてもらう段階になりました。現在は当院の実務をまず始めていただき余裕が出来たら他院の請求事務も引き受けることが出来たらと今からビジョンを温めているところです。

2.あすなろ鍼治療院開業記念会が開催されました
 忙しさにかまけてとうとう今になりましたが多くの方に支えられて開業したのでお礼を申し上げようと開催いたした記念会は、ささやかの中に前向きで温かな雰囲気の内に終わることが出来ました。ご来席くださった方には、それからこの記念会以外でも応援してくださった方にも、このあすなろ支援会の会員の皆様にも、お礼を申し上げます。
 今後、軌道に乗るまで今一層の努力をいたしますので皆様のご支援をお願いいたします。

   ・鍼治療模擬体験会について
 この通信で以前に役員会で鍼治療体験会を実施することが決められたことを書きましたが、今それを行うための私達担当をする者の訓練のために、模擬体験会を企画しようとしております。11月のあすなろ学習会の時に話し合いがもてたらと企画中です。

   ・今月の言葉
今月の言葉担当 坂田勇
 平成21年11月から「今月の言葉」を紹介させていただいている坂田と申します。熊本市在住、40代の営業マンです。
 私などがこのような場で執筆するのは、正直少々気恥ずかしいのですが、ここで紹介いたします「言葉」が、皆様の毎日の日常に少しでもプラスになればと思い書き進めてまいります。どうぞ宜しくお願いいたします。

今月の言葉:24(2011年11月)

「ナンクルナイサ」

これは沖縄の方言?で「どうにかなるさ」という意味の言葉だそうです。
熊本市健軍にある「S」という沖縄料理店(スタッフ全員が沖縄出身者です)の店長:Kさん(20代半ば)がよく口にする言葉です。
お店が忙しく、なかなかオーダーを頼めないようなときに「Kさん、急がないけど、注文いいですか?」というと、Kさんはニコニコして「ナンクルナイサ」と言いながら、2,3の仕事を片付けてオーダーを聞きに来られます。
ちなみにこのお店「S」は健軍で成功し、熊本市篭町通りに2号店をオープンしています(Kさんは今は2号店の店長です)。

それにしてもこの「ナンクルナイサ」という言葉、琉球王朝時代の南国のおおらかさが残る、何とも耳障りのいい言葉だと思いませんか?
明日に向かって繰り出そうとする力が、無理せずに自然と湧いてくる魔法の呪文のようです。この言葉を聞いていると、不思議と心が穏やかになり、人に優しくなれます。
「投げやり」でもなく、単なる「楽観主義」とも違う、「未知の広い世界(宇宙的規模?)から見れば、私やあなたの存在なんて小さなことだよ」、と励ましながら諭されているような気分になります。

日本語(標準語)にも、熊本弁にも的確な訳語が思い浮かびません。
ゆったり、のんびりとした、沖縄(琉球)文化全てを一言で代弁しているかのような言葉です。
安土桃山時代に薩摩の侵攻を受けてその支配下へ置かれ、明治初期に琉球藩となり、続く廃藩置県で沖縄県へ移行した歴史を考えれば、琉球文化はやはり日本から独立した
文化・文明と考えるのが妥当でしょう。

大東亜戦争末期、日本本土で唯一の日米軍の地上戦の地となったことから、日本の特攻隊や住民の集団自決、ひめゆり部隊など、大東亜戦争の「負」の側面が凝縮されて伝えられ、その後のアメリカによる占領統治時代を経て、戦後66年経った今でも米軍基地等の問題で、独自の根強い「感情」を持ち続ける多くの沖縄県民…
その県民感情に対し、アメリカの沖縄返還時にまだ5歳だった私がどうこういうことはおこがましいことですが、心の底では同情と同時に若干の引け目を感じていたことは事実です。

しかし「ナンクルナイサ」という言葉は、そうした私の沖縄に対するもやもやとした感情を、たった7文字で消し去ってくれました。
勿論それは、私の勝手な解釈に過ぎませんが、それすら「ナンクルナイサ」と言われているように思えてなりません…。
この不思議な言葉「ナンクルナイサ」、皆さまはいかが思われますか?
(文責:坂田)

 皆様も同じだと思いますが、今月の言葉は編者も毎月感銘深く読んでいます。
 うわさでは今回ご入会いただいた櫛山さんのご入会のきっかけにもなっているようです。この言葉の筆の力は編者が思うに次のことが関係しているようです。
 言葉を通信に載せるために探してくるのではなくて、自然体で暮らしている内にどこかで作為的ではなくて自然に出会って感動した言葉を取り上げる。この筆者の感動がそのまま読み手に伝わってくる。
 今後も自然に、しかし時々は強く感動する通信、またはあすなろ支援会でありたいものです。

 これであすなろ通信の今月号は全て終わります。
 季節は絶え間なく進み、また今年も厳しい冬を迎えようとしております。皆様この冬も乗り切って楽しい春に出会いましょう。

あすなろ通信第43号(1110)

     あすなろ通信第43号(1110)
あすなろ支援会会長 才田 覚
 この「あすなろ通信」は、あすなろ支援会会員の皆様にこれをお届けすることにより、一つはあすなろ支援会会員の方々の動きや鍼と健康に関することを皆様にご理解いただきお役に立ちたいこと、そして二つ目には会員相互の一体感を高めて本会を発展させること、この二つの目的で発行いたしております。
 このような意味で皆様には連絡、ご意見、お尋ね等々、何でもございましたら会の事務局(下記)までお寄せ下さいますようお願いいたします。

あすなろ支援会事務局
住所 〒862-0941
   熊本市出水8丁目19-24 
   才田鍼専門治療院気付
   あすなろ支援会事務局
電話 096-371-1234
あすなろ支援会ホームページアドレス

ようこそ

 さて今月の通信は、事務局から、入会者のお知らせ、今年度第3回役員会開催される、今月の言葉をお届けいたします。どうか最後までお読み下さいますように。

   ・事務局から
1.あすなろ鍼治療院ー水前寺ーについて
 先月号では当院の熊本市の指定をとるための事務作業が進んでいることを書きました。
 本会員でもある事務員の岩永さんは、自分のスキルアップをして尚一層支援会のために役立ちたいと言って3ヵ月定期的な出勤は休ませてほしいと申し出られたので、次の二つの理由からそれを了解することにしました。
 1.目的があすなろの治療院に直接役に立つ資格を取ろうとしていること。
 2.休む間も不定期的には鍼治療院を応援してもらえるという約束が出来たこと。

2.支援センターに寄付をいただきました
 ア.八代の高見さんから湯呑み20個余り:これで会議や学習会の時にも温かな物をいただくことが出来ます。
 ロ.会員の岩永さんからストーブをいただきました:やがて寒くなりますので、治療をする時も会議の時にも安心です。

   ・入会者紹介
 今回もまた新しくご入会いただいた方を紹介できることを皆様と共に喜びたいと思います。

櫛山康江(くしやまやすえ)さん
平成23年9月13日入会
 堀江先生のご紹介なので、堀江先生に頼んでもらって本人に自己紹介文を書いていただきました。以下にそれを掲載します。

櫛山康江と申します。1年半ほど前から味噌天神の「あすなろ鍼治療院」さんにお世話になっております。
痛くない鍼治療のお陰で、長年の悩みであった肩こりや関節の痛みがほとんど苦にならなくなり、毎日元気に過ごしております。その治療効果は本当に素晴らしいと思います。
さらに、鍼治療の普及と発展のために先生方が研究会を組織され活発に活動なさっておられることをお聞きし、微力ではありますがお役に立ちたいと考え入会させていただきました。今後ともどうぞ、よろしくお願いいたします。

   ・今年度第3回役員会開催
 7月24日にあすなろ支援センターで開催されました。それで今回はごく簡単にその内容を紹介します。

2011年第3回あすなろ支援会役員会
記録 木之田
開催日:2011年7月24日午後1時
開催場所:水前寺のふれあい通りにある「あすなろ支援センター」
出席者:才田・堀江・嶋田・藤川・長井(堀江先生の付き添い)・木之田

議題1.副会長の選出
 会長の提案で嶋田さんが決定
議題2.現在の役員の確認
 会長:才田覚
 副会長・技術指導係・会計:嶋田裕
 事務局長:堀江照俊
 庶務:藤川和代
 ホームページ管理委員長:木之田真帆
議題3.「あすなろ鍼治療院ー水前寺ー」の呼称について
 この治療院でもあり、事務局ともなるこの場所の呼び方を次のようにする。
 治療院の時は、「あすなろ鍼治療院ー水前寺ー」
 あすなろ支援会で使う時、または学習会の時には「あすなろ支援センター」と呼ぶことになった。
議題4.あすなろ支援センターに事務所強化費を、あすなろ関連はり治療院の広告費を補正予算としてくむことに決定
 この時木之田先生が今年の自分の広告費を半分提供すると提案された。
 このあすなろ関連はり治療院のご案内は1部30円でその関連治療院に買ってもらうことを働きかけることになった。売り上げは支援会が管理していく。
議題5.はりの無料体験会について
 次のことが決められた
1.初めにあすなろ鍼治療院ー水前寺ーで開催する
2.その後他のあすなろ関連はり治療院で開催を検討
3.各会場の体験会はその院長を中心に話を進める
4.開催する場合には回覧板などの町内会の協力を働きかける
5.開催する場合には予約申し込みを受け付ける

   ・健康一口メモ
   ララ先生の健康レシピ
 はり師のララ先生が実際に体験した健康に関するレポートをお届けします。

 いつもこの書き出しで始まるこの記事なのですが、今月はララ先生の体調がすぐれなかったために残念ながらお休みとなりました。早く元気になられることを祈ります。

   ・今月の言葉
今月の言葉担当 坂田勇
 平成21年11月から「今月の言葉」を紹介させていただいている坂田と申します。熊本市在住、40代の営業マンです。
 私などがこのような場で執筆するのは、正直少々気恥ずかしいのですが、ここで紹介いたします「言葉」が、皆様の毎日の日常に少しでもプラスになればと思い書き進めてまいります。どうぞ宜しくお願いいたします。

今月の言葉:23(2011年10月)

運命は その人の 性格の中にあり

作家:芥川龍之介氏の言葉です。

「何事かを成し遂げるは、その人の才能ではなく、性格です。性格を変えるためには今までの考え方を改め、習慣を変えることです。そうすれば人生が変わります。」と芥川氏は述べています。

自分の思うように物事が進まない時、それを俺は「ツイてない」とか、私は「今、運気が悪いから」など、運や易学に上手くいかない原因を転嫁する人がいます。
概してそういう人は悲観論者で、前向きな考え方ができず、自分のとり方を改めようとしません。地に足の着いた行動や努力をすることなく、失敗の原因を自分の外に求め、宝くじに当たるのを待っているかのような「たなぼた」思考です。

私も他人に偉そうに語れるような「成功談」がある訳ではありませんが、転職や脱サラの経験から物事の成否を自分の外に求めているうちは、決して前に進むことが出来ないことを実感しました。そして今まで「当たり前」だと思っていたこと(仕事の成果など)が、どれだけ多くの人に支えられているかに気づきました。

私はそういう経験から、芥川氏の言葉をすんなりと受けとめることが出来ました。

芥川氏ほどの天才が、「才能ではなく、性格」が運命を、人生を、決めると語っているのです。市井に生きる名もなき私たちは、もっと謙虚に他人の言葉に耳を傾け、自分の至らない点を少しずつ改め、愚直に生きるしかないと思います。

35歳で自らの命を絶った芥川氏、物語りを綴る作家という職業は実に繊細な感性が必要とされるのでしょう。太宰治氏や三島由紀夫氏も形は違いますが、全身全霊で自らの人生を生き抜き、最期には自らの命を絶っています…。

そうした天才たちと私たちを比すること自体がナンセンスですが、毎朝起きた時に「新しい日だ、今日も頑張ろう!!」と思うだけでも、惰性で生きるような日常から脱却し、清々しい一日の始まりになると、私は信じています。

皆さまは、いかが思われますか?
(文責:坂田)

 これであすなろ通信の今月号は全て終わります。
 季節はまた今年も爽やかな秋になりました。皆様とこのよい季節を共に楽しみたいと思います。

あすなろ通信第42号(1109)

あすなろ通信第42号(1109)
あすなろ支援会会長 才田 覚

 この「あすなろ通信」は、あすなろ支援会会員の皆様にこれをお届けすることにより、一つはあすなろ支援会会員の方々の動きや鍼と健康に関することを会員の皆様にご理解いただきお役に立ちたいこと、そして二つ目には会員相互の一体感を高めて本会を発展させること、この二つの目的で発行いたしております。
 このような意味で皆様には連絡、ご意見、お尋ね等々、何でもございましたら会の事務局(下記)までお寄せ下さいますようお願いいたします。

あすなろ支援会事務局
住所 〒862-0941
   熊本市出水8丁目19-24 
   才田鍼専門治療院気付
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ようこそ

 さて今月の通信は、事務局から、会員情報、健康一口メモ、今月の言葉をお届けいたします。どうか最後までお読み下さいますように。

   ・事務局から
1.事務局について
 本会事務局をあすなろ鍼治療院水前寺に移す時期は着実に近間って来ております。
 上記あすなろ鍼治療院は事務員さんも見つかり、やがて会の事務も出来るようになる見込みとなりました。まだこの治療院が赤字なので事務員さんも8月から週1回の出勤となっております。どうか皆さん支援会の会員獲得に、そしてあすなろ鍼治療院水前寺の繁栄を応援してください。

2.あすなろ鍼治療院水前寺の広告費を支援会で補助していただきました。ここに記して会員と役員の皆様とに御礼を申し上げます。

3.東北地方への義援金を今度も支援会の名前で送っています。前にも書きましたがあすなろ鍼学習会の講義のテキスト代の一部をこれにあてています。送る作業はお助けウーマンの太田好子さんにしていただいています。この義援金の活動は支援会としては今月9月まで4回行うことにいたしました。あすなろはり学習会(仮名)の受講者の皆様に感謝いたします。

   ・会員情報
 岩永圭子さん
 今回は岩永圭子さんについて取り上げさせていただきました。
岩永さんも鍼の効き目を分かっていてくださる方で、以前から会員としてこの会の運営に知恵を貸していただいておりましたが、今回最近開院しました「あすなろ鍼治療院ー水前寺ー」の事務を手伝っていただくことになりました。
 今はまだ「あすなろ鍼治療院ー水前寺ー」が赤字なので、岩永さんには週1回治療院に来ていただいています。
 最近岩永さんとよく話題にしていることは、この治療院を繁栄させて私と岩永さんとの給料が次第に出せるようにしようということです。
 現在岩永さんにやっていただいている最も重要な作業は、上記治療院が市の指定番号を取る(国民保険の患者さんへの補助金が熊本市から受けられる)ための書類作成です。
 岩永さんについては、感動したら運転中もハンドルから手を離して手を叩くなどもっと面白くて恐い話もありますが、またいつか折をみて紹介いたします。

   ・健康一口メモ
 2009年3月から掲載を致しておりますララ先生の健康に関する記事を先生のご厚意で転載いたします。

   ララ先生の健康レシピ
 はり師のララ先生が実際に体験した健康に関するレポートをお届けします。
 この健康レシピのブログアドレス
 http://lulla3722.blog.bbiq.jp/
 インターネットをなさっていらっしゃる会員の皆様は、どうぞブログを上のアドレスから直接ご覧下さい。

   舌のむくみについて
 今回は、「舌のむくみ」について書きたいと思います。
 実は、先月末に、歯が舌に当たって痛くなりました。
しかも、舌の先を噛んでしまいました。
舌が、どうも邪魔になる感じがして、何かしゃべりにくくもなりました。
 それで、歯医者さんへ行ったところ、
「舌が太くなったような感じがしないかな?」
と聞かれました。
そして、
「たぶん、舌がむくんでいるんじゃないかな」
とのこと。
その時は、
「えっ、それって何?」
と思いましたが、後ほどネットで調べたところ、
「なるほど。そのとおりだわ」
舌がむくむなんて、初耳でした。
びっくりしました。
でも、別に珍しいことではないそうです。
原因は、身体の他の部分のむくみと同様に、処理しきれない水分のせいです。
内臓に問題があるとか、塩分の摂りすぎとか、アルコールの摂りすぎとか。
また、冷え性の人に多いそうです。
ララの場合は、冷え性ですし、血行障害のせいみたいです。
対処法としては、塩分控えめ、アルコールは少なめに(ララは飲みませんが)、冷たい食べ物や飲み物は避けるとか、あとは適度な運動をして、疲れているなら疲労回復に努めること。
「むくみ」も、健康のバロメーターなんですね。
「舌のむくみ」については、初めて知りましたのでアップしてみました。
覚えのある方は、上に書いた方法をちょっと心がけてみてくださいね。

 この健康一口メモの内容ですが、「どうかこんな記事を載せて欲しい」「こんな質問があるけど」など、私、才田までお寄せ下さい。
電話096ー371ー1234

   ・今月の言葉
今月の言葉担当 坂田勇
 平成21年11月から「今月の言葉」を紹介させていただいている坂田と申します。熊本市在住、40代の営業マンです。
 私などがこのような場で執筆するのは、正直少々気恥ずかしいのですが、ここで紹介いたします「言葉」が、皆様の毎日の日常に少しでもプラスになればと思い書き進めてまいります。どうぞ宜しくお願いいたします。

今月の言葉:22(2011年09月)

どんな生き方をしても
人間には必ず苦節が一、二度むこうからやってくる。
そんな時、酒は友となる。

これは伊集院静(いじゅういん しずか:男性、1950年生れ【現在61歳】、作家・作詞家)氏の言葉です。

伊集院氏の「大人の流儀」という「春」、「夏」、「秋」、「冬」の4章からなる自叙伝的エッセイ集の「夏」の章のサブタイトルです。

この4章は四季それぞれに伊集院氏自身の「春」=少年期、「夏」=青年期、「秋」=中年期、「冬」=熟年期、の想いが綴られています。

「飲む・打つ・買う」の3拍子揃った、昨今には珍しい初老の「豪傑」作家の少々?乱暴とも言える言葉の数々は、有無を言わせぬ迫力を持っています。どのページを開いても、まさに氏独自の「大人の流儀」が語られていて、読んでいて実に爽快且つ痛快です。

しかし私が驚いたのは、著者:伊集院氏が、昭和60年(1985年)に27歳の若さで急逝した女優:夏目雅子さん(急性骨髄性白血病を発症後、僅か9ヶ月で逝去されました)のご主人だったことです。私の見識の浅はかさが恥ずかしい限りですが、当時、伊集院氏は35歳だったそうです…。

「夏」(=青年期)の章のサブタイトルとして上記の言葉が綴られていたのは、伊集院氏が若かりし頃の自身の破天荒な生き様・武勇伝を記したのではなく、最愛の妻を亡くし、その悲しみと痛みからなかなか立ち直れなかったとき、一番の友は「酒」だったという、「大人」の男の本音を包み隠さず吐露したものだったのです…。

伊集院氏は、妻:夏目雅子さんの死から「25年間は彼女のことについて自らの想いを書かない、コメントもしない。」と決意され、実際にその誓いを守られました。今回の著書「大人の流儀」は今年:2011年の出版であり、妻:夏目雅子さんの逝去から26年目に当たります。

氏は妻:夏目雅子さんとの死別を「大切な人を失ってしまったとき。」、「とてつもない悲しみに包まれたとき。」と表現し、「親しい方を亡くされて戸惑っている方は多いでしょう。私の経験では、時間が解決してくれます。」と述べた後、自身は冒頭の言葉の通り「酒」を友とすることで「眠れない夜もどうにか横になれた…。」と語っています。そしてそれが「大人の流儀」であると…。

愛する人や親しい人との死別の経験は、幸いにして私にはまだありません。

そんな私に伊集院氏の悲しみ、痛み、絶望感、虚無感など、分かるはずもありませんが、私も仕事やプライベートで自分なりに「悩み、苦しんだとき」、独りで酒場へ足を運んだ経験があります…。その時の私の姿は、他人から見れば「酒に逃げている」と映ったかもしれません。しかしその時、私は確かに「酒」に救われ、まさに「酒」が「友」となっていたことを思い出します…(私のお酒の席での失態はこの際、置いておくことにして…)。

夏目雅子さんのご冥福をお祈りするとともに、伊集院氏の「大人の流儀」に心底から敬意を表します。

(文責:坂田)

 これであすなろ通信の今月号は全て終わります。
 季節は廻って初秋の風が吹き始める頃となりました。やがて来る秋たけなわの好季節を皆様と共に楽しみたいと思います。

あすなろ通信第41号(1108)

あすなろ通信第41号(1108)
あすなろ支援会会長 才田 覚

 この「あすなろ通信」は、あすなろ支援会会員の皆様にこれをお届けすることにより、一つはあすなろ支援会会員相互の動きや鍼と健康に関することを皆様にご理解いただき皆様のお役に立ちたいこと、そして二つ目には会員間の一体感を高めて本会を発展させることにより鍼の普及をはかること、この二つの目的で発行いたしております。
 このような意味で皆様には連絡、ご意見、お尋ね等々、何でもございましたら会の事務局(下記)までお寄せ下さいますようお願いいたします。

あすなろ支援会事務局
住所 〒862-0941
   熊本市出水8丁目19-24 
   才田鍼専門治療院気付
   あすなろ支援会事務局
電話 096-371-1234
あすなろ支援会ホームページアドレス

ようこそ

 さて今月の通信は、新入会者紹介、事務局から、会員情報、健康一口メモ、今月の言葉をお届けいたします。どうか最後までお読み下さいますように。

   ・新入会者紹介
 今回は一月間はあきましたが、又一人の入会者のご紹介が出来ることを皆様と共に喜びたいと思います。

 中山洋治郎さん
 平成23年6月10日賛助会員として入会。
 中山さんは肩の痛みが鍼でラクになり、会の話を聞いて入会して下さいました。
 いつも書きますが鍼の効き目が分かる方の会員がいらっしゃることは本会にとって心強いことです。これからの中山さんのご活躍を期待いたします。

   ・事務局から
1.事務局について
 本会事務局をあすなろ鍼治療院水前寺に移す時期は着実に近間って来ております。
 上記あすなろ鍼治療院は事務員さんも見つかり、やがて会の事務も出来るようになる見込みとなりました。まだこの治療院が赤字なので事務員さんも8月から週1回の出勤となっております。どうか皆さん支援会の会員獲得に、そしてあすなろ鍼治療院水前寺の繁栄を応変してください。

2.あすなろ鍼治療院水前寺の広告費を支援会で補助していただきました。ここに記して会員と役員の皆様とに御礼を申し上げます。

3.東北地方への義援金を今度も支援会の名前で送っています。前にも書きましたがあすなろ鍼学習会の講義のテキスト代の一部をこれにあてています。送る作業はお助けウーマンの太田好子さんにしていただいています。この義援金の活動は支援会としては9月まで4回行うことにしております。

   ・会員情報
 今回は大矢野の藤川和代さんについて書きます。
 藤川和代さんは先月才田鍼専門治療院の臨床鍼師の研修講座の受講を終了され、やがて地元での治療院経営に専念される予定です。
 一応研修は修了しているのですがもう少し研修を続けるために通い続けられることになっていて、特に最近は新しく開院しようとしておりますあすなろ鍼治療院水前寺の会員準備を手伝ってもらっていますが、今回藤川和代さんのセンスのことで発見がありましたのでそれを紹介いたします。
 ある日、そのあすなろ鍼治療院の近くのお菓子屋さんに行き鍼のストックを並べておくのに都合のいいお菓子の入った菓子折を買おうとその店のご主人に話していると、そのご主人は前もって私から話を聞いていたので空き箱をいくつも用意して待っていて下さいました。いくつも区切りがある箱がよいと私が希望すると、藤川さんは区切りがなくても私が作りますからと言います。
 現在彼女は前記の治療院に来てはその箱の区切りを完成させるために頑張っています。
 これまでは彼女と鍼の話はしても工作の話はしなかったので彼女の色々な物を工夫するセンスに私は気がつかないでおりましたが私は思いました。人はいろんな才能を持っているのだな~。
 別の日にはこんな事もありました。
 その治療院の準備が終わって帰ろうとしていた時、入口のドアを閉めたら金属のドアはガタンと音がします。「うるさいね」と私が言うと、「私が何か考えます」と藤川さん。
 次の週、彼女はドアとわくとの間に何かを貼り付けてくれたらしく、ドアは静かにカチッと閉じるようになり、以来ドアの開閉に余分な気を使わなくてもよくなりました。

   ・健康一口メモ
 2009年3月から掲載を致しておりますララ先生の健康に関する記事を先生のご厚意で転載いたします。

   ララ先生の健康レシピ
 はり師のララ先生が実際に体験した健康に関するレポートをお届けします。
 この健康レシピのブログアドレス
 http://lulla3722.blog.bbiq.jp/
 インターネットをなさっていらっしゃる会員の皆様は、どうぞブログを上のアドレスから直接ご覧下さい。

 今回はララ先生の記事以外で重要な記事を見つけましたのでララ先生には一月お休みいただいて高血圧発作予防に関する記事を取り上げてみました。

   高血圧発作を防ぐには
健康に配慮している人には常識的な事柄ではありますが、以下、高血圧、発作を防ぐ方法、長生きするための知恵袋、調剤薬局発行の健康通信 http://www.sohgoh.info/yakkyoku/tomida-23.htmlから記事を引用して取り上げてみます。

 血圧は外気の温度や姿勢、精神状態などによって常に変化しています。
 血圧の変化には傾向や法則、ポイントがあるので、それをうまく利用すれば血圧をコントロールできて、脳出血などの発作を防ぐことが可能です。発作を防ぐポイントは五つあります。5項目をシリーズでご紹介します。
           
 《朝の「魔の3時間」に注意いたしましょう!》
 1日の血圧の変化には一定したサイクルがあり、ほとんどの人は昼間に血圧が上昇し、睡眠をとる夜になると下降します。血圧は午前6時から9時の間に急上昇します。この時間帯を「魔の3時間」と呼び、特に注意が必要です。
 朝、目覚めたときにいきなり布団から起きることはやめて、布団の中で伸びをしたり足を動かすなど、からだを慣らしてからゆっくり起き上がるようにしましょう。また、気温の急激な変化には着るもので調整し、トイレでのいきみ、洗顔にも注意が必要です。寝ている時に発汗するので、朝は水分が不足して血液が濃くなっています。寝る前に、水を一杯(大きめのコップにたっぷり)飲むのもおすすめです。
 
 《おふろと脱衣所は危険地帯!》
 42度以上のお湯は血圧を上げます。熱いおふろに入ると急激に血圧が上がり、発作の危険が高まります。入浴は40度以下のぬるめのお湯にして、からだにお湯を十分にかけてから湯船に入りゆったりとつかるようにしましょう。
 冬場は脱衣所をヒーターなどであたため、裸になったときに寒さを感じないように注意しましょう。

 《からだを急に冷やすのは危険です!》 
 冬場の寒いときにあたたかい室内から屋外に出て冷たい空気に急にふれると、毛細血管が収縮するので血圧が上昇します。特に首を冷やすと、血管が首を通るときに冷えて脳に入るので、脳の血管を収縮させ脳出血の発作を起こしやすくなります。
 寒い日に外出するときには、必ずマフラーを首に巻き、冷やさないようにしましょう(玄関で5分過ごしてから家の外に出ることも行いましょう)。

 《便秘は厳禁です!》
 排便時にいきむと血圧は一気に下降し、その後急激に上昇します。特に便秘をすると、それだけで大腸にたまった便が腹部を圧迫するので血圧が上がります。それに排便時のいきみが加わって、血圧がさらに上昇するので非常に危険です。
 食物繊維が豊富な野菜や海藻類をたくさん食べて、水分を十分にとり、便通をよくする食生活を心がけましょう!

 《緊張と興奮は高血圧を招きます!》
 人間は緊張したり興奮すると心拍数が上がり、一時的に血圧が大きく上昇します。そのため高血圧の人がゲームやスポーツ観戦で興奮すると、血圧が上昇して発作を起こすことがあります。また、車の運転中に緊張で発作を起こす人もいます。
 血圧が高い人はゲームなどに熱中することは避けて、できるだけ気持ちに余裕をもたせ、リラックスしてすごすようにしましょう。

 この健康一口メモの内容ですが、「どうかこんな記事を載せて欲しい」「こんな質問があるけど」など、私、才田までお寄せ下さい。
電話096ー371ー1234

   ・今月の言葉
今月の言葉担当 坂田勇

 平成21年11月から「今月の言葉」を紹介させていただいている坂田と申します。熊本市在住、40代の営業マンです。
 私などがこのような場で執筆するのは、正直少々気恥ずかしいのですが、ここで紹介いたします「言葉」が、皆様の毎日の日常に少しでもプラスになればと思い書き進めてまいります。どうぞ宜しくお願いいたします。

今月の言葉:21(2011年8月)

口は人を励ます言葉や感謝の言葉を言うために使おう

耳は人の言葉を最後まで聴いてあげるために使おう

目は人の良いところを見るために使おう

手足は人を助けるために使おう

心は人の痛みが分かるために使おう

これは私が仕事で訪れた病院(熊本市内です)の事務室の壁に貼られていた文章です。

「うーん」と、しばし考え見入ったあと、手帳にメモし、せっかちな私は即座にその事務室のドアをノックしました。

そして出てこられた男性職員の方に「これはどなたの言葉ですか?」と単刀直入に訊ねました。

すると「えぇーとですね…、すいません、分かりません…。去年ここでアルバイトをしていた女子大生が【いい言葉】だから」といって貼ったものです。」とのことでした。

「そうですか…、ありがとうございます。」と、私はあっさりその病院を後にしました。

「これだけ強い想いが込められた言葉であれば、インターネットで調べれば必ず分かるはずだ」という確信があったからです。

その日の仕事を終えて自宅に戻り、すぐにインターネットで「口は人を励ます言葉や~」という最初の1行だけを入力して検索してみると、即座にヒットしました。

腰塚 勇人(こしづか はやと)さんという方(1965年生まれ、神奈川県在住、元中学校体育教諭)の言葉でした。

腰塚さんは中学校で体育の授業を担当しながら、バスケットボール部の顧問をはじめとして、生徒たちの教育・指導に一生懸命打ち込む「熱血教師」でした。

その腰塚さんに、ある日、人生を大きく変える出来事が起こりました。

2002年3月、趣味のスキー中に大転倒、頸椎(首の骨)骨折という大ケガをして、奇跡的に一命は取り留めたものの、首から下の全身が動かないという深刻な麻痺状態になられたのです。

腰塚さんは、これからの人生を考えると言葉にできない大きな絶望感におそわれ、心は深く沈み込み、「もう死にたい」と自殺する事ばかり考えられていたそうです…。

しかし奥様やご両親、同僚の教師や生徒、医師や看護師さん、それ以外の多くの人たちの応援と励ましを受けて、腰塚さんの心は再び「動き始めた」そうです。

入院生活やリハビリでは、紆余曲折を経ながら、自分の命があらゆるものに「助けられ、生かされている」ことを改めて実感され、そしてその「気づき」をきっかけとして、奇跡的に病状は回復に向かい、4ヶ月の入院とリハビリの後、なんと職場復帰を果たされたというのです。

その間、腰塚さんのものの「見方」・「考え方」・「感じ方」が大きく変わり、教職復帰後は障害を持つ子どもたちと向き合い、自らも身体の一部に麻痺が残るという障害を抱えながら、「感謝とともに生きる」ようになられたと述べられています。

手術・入院・リハビリ・復帰後と一つひとつのプロセスを経ながら、自分を受けとめ、受け入れ、歩みを進め、そして「ありがとう」の日々へ…。心境が自然と変化されたそうです。

2003年4月から教職へ完全復帰され7年間、教職を全うされながら、「命の授業」というタイトルの本を出筆され、出筆が完了した2010年3月で教職を「卒業」されて、現在は小中学校を中心に「命の授業」の講演を通して、命の大切さを訴えられています(講演は少ない月で5,6回、多い月は20回以上もあり、まさに全国を飛び回られています)。

人間誰しも自分の意思で生れて来た訳ではありません。「生かされている」命、そこに気づくかどうかで「人生」は大きく変わると思います。

奇しくも先月ご紹介しました、株式会社ダスキンの創業者:故 鈴木精一もこの「生かされている」という言葉を座右の銘とし、『私たち商人は「仕事をしている」ではなく、「仕事をさせて頂いている」と思いなさい。』という言葉を残されています。

才田先生も表現は違いますが、あすなろ鍼法を学ばれている方、才田先生の下から「卒業」して開業された先生たちに、鍼の技術と同じくらい患者さんに対する「心配り」が大切だと教えられている姿勢を、患者として先生の治療院を訪れた際、カーテン越しに耳にしています(別に「聞き耳」をたたている訳ではありませんので、誤解なきようにご理解ください)。

私も営業マンとして日々、お客様への「心配り」を忘れないようにと頭では分かっているのですが、なかなかその「当たり前のこと」が出来ていません…。

またまた長文となりましたが、皆さまはいかが思われますか?

                                                        (文責:坂田)

 これであすなろ通信の今月号は全て終わります。
 皆様、季節は廻って酷暑の夏も峠をこえようとしております。今年は入梅も夏の始まりも例年より早く感じましたが、秋も早まることを祈りつつ皆様と共にさわやかな秋を待ちたいと思います。