あすなろ通信第51号(1206)
あすなろ支援会会長 才田 覚
この「あすなろ通信」は、あすなろ支援会会員の皆様にこれをお届けすることにより、一つはあすなろ支援会会員の方々の動きや鍼と健康に関することを皆様にご理解いただきお役に立ちたいこと、そして二つ目には会員相互の一体感を高めて本会を発展させること、この二つの目的で発行いたしております。
このようなことでございますので皆様には会へのご協力をいただく意味で連絡、ご意見、お尋ね等々、何でもございましたら会の事務局(下記)までお寄せ下さいますようお願いいたします。
あすなろ支援会事務局
住所 〒862-0941
熊本市中央区出水8丁目19-24
才田鍼専門治療院気付
あすなろ支援会事務局
電話 096-371-1234
あすなろ支援会ホームページアドレス
さて今月の通信は、事務局からとして、あすなろ鍼治療院ー水前寺ーが県師会入会を認められました、新入会者の見通しについて、あずにゃん無農薬野菜情報5号、今月の言葉をお届けいたします。
どうか最後までお読み下さいますように。
・事務局から
あすなろ鍼治療院ー水前寺ーが県師会入会を認められました。
やがて事務局を移そうとしておりますあすなろ鍼治療院ー水前寺ーは、今度県師会に安達先生の名前で入会することにしました。
全ての人が保険でできるための手続きをするために必要な医師の同意書を書いて下さる方が見つかり、そしてこの県師会はこの保険鍼治療について色々と支援をしてもらえる会なので入会をすることに致しました。
現在すでに数名の方がこの1400円でできる保険鍼治療を受けていらっしゃいます。
・新入会者の見通しについて
今回はまだ手続きは終わってはいませんが、あすなろ鍼治療院ー水前寺ーの患者さんが1人支援会に入っていただくことになりました。
正式には手続きが終わってから再びこの項でお知らせしたいと考えておりますが、あまりに喜ばしいことだったのでここに紹介しました。その方は次のはりの治療に見えた時に会費と申込みに必要な印鑑とをお持ちいただくことになっています。
あずにゃんが頑張って野菜を作っていらっしゃる話をしたことが気に入られて、自分も何らかの形で支援会と無農薬野菜のあずにゃんを応援したいと張り切っていらっしゃいます。
・あずにゃん 無農薬野菜情報
自然の野菜作りのことをそしてその野菜作りのおもしろさを体験談を交えてあずにゃん(川口梓)さんが今年(平成24年)の2月から連載致しております
事務局ではこれをお読みの皆様のご感想・ご意見・ご提案・ご要望をお待ちします。
あずにゃん第5号1206
皆様こんにちは。
夏が近づいてきて、なんだかワクワクします。私は一年の中で夏が一番好きなのです。この前、畑でしょうがを植え付けしながら、ふと思いました。 畑仕事をしていると、携帯で電話やメールもする時間がない時が多々あります。
実際に私は何度か着信(電話)を無視しました(笑)。そんな中でも、一人でやっていると、人恋しくなりつつ、誰かに電話をしてみようかとふと考えてはみるものの、やらなければ終わらない仕事を目の前にして、諦めるのです。それは、畑仕事に限った事ではないとは思いますが、特に寒い冬の日に、それも小雨なんか降っている時に、一人で畑仕事をしていると、本当に心の底から帰りたいと思うものです。その帰りたいと言う思いと葛藤しながら頑張っていると、隣で、家の工事をしている大工さんのトンカチの音だけが聞こえ、「あぁ、あのおじちゃんも寒い中一人で頑張ってるんだ」と、私ひとり、あいさつ程度しか、言葉をかわした事のないそのおじちゃんと一緒に仕事をしている様な気分に勝手になり、それを励みにその一日の仕事を乗り切るのです。そんな事を考えながら、しょうがを植え付けていると、またもや私の中の「人恋しい病」が出てきて私を誘惑します。が、そこは我慢です(笑)そして思うのです。畑仕事をする人は、こういう事に耐えられる人でないと無理だと。。。
多分それは、大した事ではなく、とても小さな事のはずです。しかし、現実は、携帯を持たない人はいない程、一人ど居ても誰かとコミュニケーションがとれる時代。
若い人なんかは、ご飯を食べながらメールのやりとりをする程です。それがある意味、当たり前の光景にすらなっていて、人はそれを見ても不思議には思わなくなっていると感じます。これは、人間のタイプが二つにわかれるなと感じます。こんな時代に、自然イコール癒しと、レッテルを貼られるように言われていますが、それに耐えられなければ意味がありません。
でも、たしかに自然は、平等に力を与えてくれています。
私は、インターネットで調べものをしていても、もどかしくなって結局、本屋へ行ってしまう様なアナログな人間なので、どちらかといえば、自然の中にいる方が合っている気がします。思えば、だからこそ今があるのだとも思います。
あの震災の後、確かに世の中は変わったと感じています。「価値観」というものが大きく動いたのではないでしょうか。。。
「食育」「食の安全」と、毎日、テレビやラジオ、雑誌などで聞かない日はないと言うくらいに、取り上げられています。
いろんな食べ物がたくさんある中で、それを選ぶのは自分です。選ぶのは自由なので、ここでも、二つに選択がわかれていくと、私ははっきりとそう思います。
私は、「食の安全」だけではなく、「人の生き方」のようなもの。そういう大きな事がわかれていくような気がしています。
正しいとか、間違えという事ではなく、その事が、個人としても引いては日本という国にしても、ターニングポイントのように感じるのです。
なんだかまとまらない文章になってしまってスミマセン。。。(笑)
今回は、以上です。これから夏野菜が出来てくるのでお楽しみに。。。
今ある野菜の種類はその時で変わります。電話で問い合わせ・配達の注文をどうぞ。5月中旬の今は次の野菜があります。サニーレタス、青梗菜(ちんげんさい)、ラディッシュなど。
お電話いただければ、その時その時のお野菜情報をお伝えできますし、市内の方は配達もできますのでお気軽にご連絡下さい。
電話080-3370-5449 まで。
長々とお付き合いして頂いて、ありがとうございました。 あずさ
私もあずにゃんの野菜がまた始まって喜んでいます。
昨日は新鮮でやわらかなサニーレタスを一皿食べて、これでガンが少し防げたかと有り難くなりました。
私は脳出血になって多くの人のお蔭でだいぶ良くなりました。私の病気は訓練で良くなる物が多いのですが、ガンはそういくでしょうか。なりたくないので、あずにゃんの勧める野菜と発酵食品を食べたいのです。(編者)
・今月の言葉
今月の言葉担当 坂田勇
平成21年11月から「今月の言葉」を紹介させていただいている坂田と申します。熊本市在住、40代の営業マンです。
私などがこのような場で執筆するのは、正直少々気恥ずかしいのですが、ここで紹介いたします「言葉」が、皆様の毎日の日常に少しでもプラスになればと思い書き進めてまいります。どうぞ宜しくお願いいたします。
今月の言葉:31(2012年6月)
そろそろ「覚悟」をきめなければならない。
「覚悟」とはあきらめることであり、「明らかに究める」こと。
希望でも絶望でもなく、事実を真正面から受けとめることである。
これは作家:五木寛之氏の「人間の覚悟」という著作(自叙伝的エッセイ)の冒頭の言葉です。
五木寛之氏(昭和7年生れ:御年80歳)は大東亜(太平洋)戦争の敗戦(昭和20年8月15日)を朝鮮の平壌で迎えられ、凄まじい勢いで満州から朝鮮半島へ南下してくるソ連軍から奇跡的に逃れ、無一文になりながらも何とかご家族全員(五木氏:当時13歳)で日本へ生還することが出来たそうです。
この言葉は、そうしたどうしようもない「理不尽な体験」から、そういう経験がほとんどない戦後世代の私たちへの警鐘として、述べられたものだと思います。
と申しますのは、これから始まる不安だらけの日本の「超少子高齢化時代」を、五木氏は「下山の時代」と表現されています。
日本は、敗戦(1945年)後の一面の焼け野原から朝鮮(戦争)特需により猛スピードで戦前に近い状態まで経済発展を成し遂げ、その勢いのまま奇跡の高度成長を遂げ、1970年代にはついにアメリカに次ぐ世界第二位の経済大国となりました。「一億総中流」といわれる、国民の大多数が経済繁栄の恩恵を授かる、という世界史的にも稀な偉業を敗戦国でありながら実現したのです。
しかしその後のバブル期とその崩壊時から、いわゆる「失われた10年」(ひょっとしたら20年?)を経て、日本経済はこれまでの順風満帆な経済発展から一転し、回復の兆しが一向に見えないデフレ不況へ突入し、21世紀を迎えました。そしてそこへ登場した小泉純一郎首相が竹中大臣とともに、「改革なくして成長なし」という歯切れのいいキャッチフレーズのもと、5年間という長期政権中に度を超えた経済の自由化・競争化政策を実施しました…。
その結果、企業の都合で簡単に雇用・解雇出来る「非正規社員」が増大し、経済評論家:森永卓郎氏が7,8年前に警告していた国民の70~80%が「年収300万円」となると予想した通り、深刻な格差社会が到来しました…。先の見えない時代への不安から、これまでの日本人のライフスタイル(適齢期と言われる20代後半での結婚、出産、マイホーム購入、定年、年金生活)がほぼ完全に崩壊し、晩婚化・未婚化がどんどん進行しています…。
そして2050年には日本の人口は約7000万人へと現在の6割程度まで激減し、ちょうど100年前の敗戦後(1950年)の人口と同じくらいになると予想されています。しかし1950年と決定的に違うのは65歳以上の高齢者が人口のおよそ4割を占めるという人口構成比となることで、若年世代はもちろん、高齢世代もこれまでの「年金制度」が破綻して、「国によりかかることが出来ない時代」=「老後も自己責任」という時代が現実のものとなりつつあるということです…。まさに「下山の時代」が始まりました…。
奇しくも昨年2011年(平成23年)は「ニュージーランド地震」(2月)に始まり、言うまでもなく「東日本大震災」(3月)、「タイ大洪水」(7月)、トルコ地震(10月)と、立て続けに世界中で「理不尽な体験」を数多くの人が強いられた年となりました…。
これを驕(おご)れる人類「文明」に対する「自然」のアンチテーゼと捉えることは不謹慎かもしれませんが、日本はもちろん、世界中で起きている政情不安や自然災害、異常気象等の現状を見るたびに、ふとそういう想いが頭の隅をよぎります…。
そして日本はそうした問題と並行して、上記の日本独自の深刻な問題が徐々に顕在化してきています…。
五木氏は同書の帯に「経済が、絆が、国が壊れていく。ついに覚悟を決める時が来た。」とも記されています。
このとても厳しい言葉は、平壌での敗戦という「理不尽な体験」を強いられた経験から、ある意味で「戦争」よりも深刻な「理不尽な体験」を強いられることになる、これからの日本国・日本人を案じ、敢えて日本国民に諫言(かんげん)されたのだと思います。
今回はかなり「重い」話しとなりましたが、避けて通れぬ道であるならば「覚悟」を決めて臨むしかない、と私も思います。
皆さまはいかが思われますか?
(文責:坂田)
これで今月のあすなろ通信は終わります。
6月は梅雨の季節を迎えます。
雨天はいやな面もありますが、また別の見方をすれば独特の深くそして奥ゆかしい思いをもつことのできる雨の日とすることもできます。雨にまつわる歌・小説を書くところまではいかなくとも、雨の日はやさしい思いをもったりすることもできる良い面もとらえるようにして梅雨を乗り切り、そしてお互いに活発な夏を迎えましょう。