あすなろ通信第71号(1402)

あすなろ通信第71号(1402)
あすなろ支援会会長 才田 覚
この「あすなろ通信」は、あすなろ支援会会員の皆様にこれをお届けすることにより、一つはあすなろ支援会会員の方々の動きや鍼と健康に関することを皆様にご理解いただき、皆様のお役に立ちたいこと、そして二つ目には会員相互の一体感を高めて本会を発展させることによりさらに鍼の普及をはかること、この二つの目的で発行いたしております。
このようなことでございますので皆様には会へのご協力をいただく意味で連絡、ご意見、お尋ね等々、何でもございましたら会の事務局(下記)までお寄せ下さいますようお願いいたします。

・会員募集についてのお願い
当あすなろ支援会では常時会員の募集を行っております。
これをお読みの会員の皆様も周りの人にこの会へのご入会をお勧め下さいませ。その時の資料としてあすなろ支援会へのご入会案内を同封致します。皆様よろしくお願い致します。

あすなろ支援会事務局
住所〒862ー0941
熊本市中央区出水8丁目19ー24
才田鍼専門治療院気付
あすなろ支援会事務局
電話096ー371ー1234
あすなろ支援会ホームページアドレス

ようこそ

さて今月のあすなろ支援会通信は、会員常時募集についてのお願い(別紙)、事務局からとして、
1.販売部の販売品価格のお知らせ
2.高柳さんによるパソコンの指導について今回はティームビューアーについてお知らせします。
3.不要な葉書のご寄付のお願い
それから、あずにゃんのお知らせ、今月の言葉(2月号)をお届け致します。

  ・事務局から
1.あすなろ支援会販売部の販売品価格のお知らせ
 同品の価格一覧を掲載致します
 皆さまのご利用をお願い致します。

 ・あすなろ販売部価格一覧201310
はり すり下ろし ミルキーウェイ 医交社風
             50本単位 1900円
              1本単位  50円
はり ヤンイー     1箱(税込み) 1000円
   この郵送料は複雑です。実際に郵送での注文をなさる場合には事務局にお尋ね下さい。
はり筒           1本   1300円
アルコール(エタノール)  1本単位 450円
アルコール(イソプロピル) 1本単位 300円
綿花             1キロ  1800円
ペーパータオル       1包み  130円

2.高柳さんによるパソコンの指導をいつも行っていただいております
 ワープロ・表計算・パソコンを初めから習いたい・パソコンを買う手伝いを頼みたい、パソコンを買って初めの設定を頼みたい、ソフトを買ったのでインストールを頼みたいなどございましたら、相談は下記役員や事務局にどうぞ。
 今回はこのパソコン学習方法の1つを紹介致します。
・ティームビューアーについて
 編者も高柳さんにパソコンをこのティームビューアーによって教わっています。
 その教わり方ですが、お互いのパソコンを電話で継ぎ、私のパソコンを相手のパソコンで見たり、操作したりできるような形を作って学習を進めています。お互いは何キロも離れた家に居るのに、丁度同じ部屋で習っているような感じです。そして話も会話ソフトをいれて益々同じ部屋でおしゃべりしながらパソコンをやっている感じがするわけです。
 このような道具を使うやり方も便利だなと思い、ここに紹介してみました。
 ※1つ注意点があります。
 このティームビューアーは相手が自分のパソコンを自由に操れるので知らない人とは行わない方が安全です。私は高柳さんと10年以上前からの知り合いで、高柳さんの人柄をよく知っていますので、安心して会員の皆さまに紹介できるわけです。

 ・本会役員氏名
 藤川 和代:庶務係、販売係
 木之田真帆:調査係、ホームページ管理係
 嶋 田 裕:本会副会長、本会会計係、本会技術指導係、あすなろ鍼治療院ホームページ作成係
 堀江 照俊:本会事務局長
 才 田 覚:本会会長
費用は2時間3千円です。
この費用のうち2割を本会に高柳さんから寄付されます。

3.葉書のご寄付のお願い
 ここ数年、会員の皆さまやその他の人にお願いしております。これから該当の会員の皆さまに個人的にお願いを致します。このようなことでございますので、どうか皆さん、連絡をさせていただきますのでご無理のない方はよろしくお願い申し上げます。

  ・あずにゃん無農薬野菜情報
自然の野菜作りのことを、そしてその野菜作りのおもしろさや農全体に関する深い問題も、ひいては心の根幹に触れる体験談を交えてあずにゃん(山部梓さん(旧姓川口さん))が平成24年の2月から連載して下さっております。
事務局(上記)ではこれをお読みの皆様のご感想・ご意見・ご提案・ご要望をお待ちします。

  あずにゃん休載のお詫びとお知らせ
あずにゃんは今月はうれしいお知らせのために休載です。あずにゃんに赤ちゃんができました。名前は吏晏(リアン)ちゃん。
まだ皆様にこの通信が届いた頃も生まれて一月ぐらいです。
母子共に幸せになることと、私編者は信じています。ですから今月のあずにゃんは休載となりました。
皆さまも吏晏ちゃんの健やかな成長をお祈り下さい。

  ・今月の言葉
今月の言葉担当 坂田 勇
平成21年11月から「今月の言葉」を紹介させていただいている坂田と申します。熊本市在住、40代の営業マンです。
私などがこのような場で執筆するのは、正直少々気恥ずかしいのですが、ここで紹介いたします「言葉」が、皆様の毎日の日常に少しでもプラスになればと思い書き進めてまいります。どうぞ宜しくお願いいたします。

この一文を故 山崎豊子氏に捧げます。
また私が山崎作品の大ファンのため、今回かなりの長文となっております。ご容赦ください。

今月の言葉:48(2014年2月)

「沈まぬ太陽」
地平線に黄金の矢を放つアフリカの太陽は、荘厳な光に満ちています。
それが私には、不毛の日々を生きざるを得なかった人間の心をいつくしみ、明日を約束する、「沈まぬ太陽」に思えるのです。

これは、映画※1「沈まぬ太陽」(原作:山崎豊子氏)の主人公:恩地 元(おんち はじめ)のラスト・シーンでの言葉(台詞)です。
タイトルである「沈まぬ太陽」の意味を解説した言葉であり、この物語のテーマを一言に凝縮したものと言えるかもしれません。
(「白い巨塔」、「不毛地帯」、「華麗なる一族」などで知られる日本の社会派小説の第一人者である山崎豊子氏は、残念ながら昨年9月29日に呼吸不全のため88歳で逝去されました。)

ときは昭和30年代。巨大企業・国民航空(日本航空がモデル)の社員の恩地 元(おんち はじめ:渡辺謙)は、国民航空労働組合の委員長として職場環境の改善と、それによる安全・安心なフライトの実現を目標に組合活動に愚直に取り組みます。
しかしその結果、恩地(おんち)は懲罰人事ともいえる海外赴任命令を会社から言い渡されます。カラチ(パキスタン最大の都市)、テヘラン(イランの首都)、ナイジェリア(アフリカ西部に位置する国)……。終わりなき僻地(へきち)への辞令が続く間、会社は帰国をちらつかせ、恩地(おんち)に組合からの脱退を促します。

そんな中、共に組合で闘った同期の行天(ぎょうてん:三浦友和)は、早々に組合を抜けてエリートコースを歩み始めていました。
行天(ぎょうてん)の裏切り、更に妻・りつ子(鈴木京香)ら家族との長年にわたる離れ離れの生活によって、恩地(おんち)は焦燥感と孤独感に襲われる日々を送っていました……。
10年に及ぶ僻地(へきち)での不遇な海外勤務に耐え、恩地(おんち)はようやく帰国、本社への復帰を果たしますが、恩地(おんち)への待遇が変わることはありませんでした。

そんな逆境の日々の中、航空史上最大のジャンボ機墜落事故(日本航空123便墜落事故:通称『日航機墜落事故』)が起こります。
乗員乗客524名のうち死亡者520名(生存者4名)という想像を絶する犠牲者の数。現地対策本部に配属された恩地(おんち)は、救援隊として現場に赴き遺族係を命ぜられますが、そこで様々な悲劇を目の当たりにします…。
政府は国民航空の建て直しを図るべく、国民航空新会長に関西紡績株式会社の会長:国見(くにみ:石坂浩二)の就任を要請。恩地(おんち)は、国見にかつて労働組合をまとめた手腕を高く買われ、新設された会長室の部長に任命されます。
事故によって失墜した国民航空の再建に尽力する国見と恩地(おんち)。しかし、その実直な姿勢と努力が、国民航空と政界の癒着構造を浮き彫りにしていきます……。

「ドルの為替予約」と「ホテルの買収」に関して、国民航空には経理上の大きな過ちがあることに気付いた国見は、自分を会長職へ任命した政府によって辞任へ追い込まれてしまいます。
国見は「最期の仕事」として、恩地(おんち)が定年前の期間を希望の部署に就けるよう取り計らいます。恩地(おんち)の希望は関西支社のジャンボ機墜落事故の遺族係へ戻ることでした。
しかし常務にまで出世した同期の行天(ぎょうてん)が、恩地(おんち)の遺族係への復帰を認めず、ナイロビ(ケニアの首都)に飛ばす辞令を告げます。
恩地(おんち)は悩んだ末、ナイロビ支店への異動を受け入れます……。
定年を目前にしながら、理不尽な辞令を受け、恩地(おんち)は再びアフリカの地へ単身赴任します。

冒頭の台詞はそうした「汚れた」人間社会から隔絶されたアフリカ・サバンナの大地で、シマウマやキリン、トムソンガゼルの群れ、アフリカゾウ、ヒョウ、ライオンなどが自由に逞しく生きる姿を背景に、恩地(おんち)が大きく真っ赤な太陽が沈みゆく夕暮れをひとり車の中から悠然と眺めながら、穏やな口調で語ったものです。
そこには嫉妬や出世はもちろん、人間社会で当たり前とされている柵(しがらみ)やルールは一切ありません。
ただ毎日太陽は昇り、動物たちは空腹を満たすだけの必要最低限の「弱肉強食」の世界を生きて夕暮れを迎え、また翌日太陽は昇ります。その繰り返しです。

また作中で主人公:恩地(おんち)は息子に対して、こうも語っています。

「8月15日、あの敗戦の日(大東亜戦争の敗戦日)の太陽も真っ赤で美しかった…。14日の太陽も、16日の太陽も変わらず同じように美しかったんだ。でも世の中は15日を境に、『戦前・戦中は全て間違っていて、これからが全て正しい。』という風潮に変わってしまった。そのとき、父さんは子どもごころに思ったんだ。もうこれからは、こっちが絶対に正しくて、あっちは絶対に間違っている、そういう考え方、決め付けは止めようって………。」

戦後生まれの私には、戦争・敗戦を体験した父や祖父世代たちの気持ち・想いは、書籍やTVのドキュメンタリー番組や、映画・ドラマ等を通して推し量ることしかできません。
しかし戦後教育を受けて育った者として、恩地(おんち)が語る戦後の「風潮」はよく分かります。
日本人は敗戦のショックと、その後の※2GHQの占領時代(サンフランシスコ講和条約の発効までの7年弱)の政策により、自らの手で大東亜戦争の功罪を議論、検証、総括することをしないまま、『戦前・戦中は全て間違っていて、これからが全て正しい。』というGHQの価値観を受け入れ、無意識のうちに「自虐史観(じぎゃくしかん)」に囚われてしまっている気がします。
恩地(おんち)のような正常なバランス感覚を持った日本人は、本当に少数派だと実感します。

私は綿密な取材から戦後日本の様々な業界(大学病院、商社、銀行、航空会社、マスコミなど)の汚職や贈収賄といった腐敗の実態を、そこで蠢(うごめ)く人間の生き方と、社会正義の両面から鋭くえぐる山崎作品の大ファンです。
なかでも一番好きな作品が今回ご紹介した「沈まぬ太陽」です。

映画「沈まぬ太陽」は約200分と3時間を超える作品で、途中でインターミッション(休憩)が入る、昨今では珍しい超大作です。
しかし何度観ても、私は少しも長いとは感じません。渡辺謙氏演じる主人公:恩地 元(おんち はじめ)が、どんな逆境にもめげることなく、サラリーマンとして自分の仕事に愚直なまでに真正面から向き合う姿勢が、勇気を与えてくれるからです。
まさに「明けない夜はない」( = 「沈まぬ太陽」)ということを、恩地(おんち)は信じ、周囲に左右されることなく自分の信念にのみ従って生きています。

ご覧になられていない方、是非、映画「沈まぬ太陽」をご覧になってください。
きっと主人公:恩地 元(おんち はじめ)の生き方が、「勇気」と「希望」を与えてくれると思います。
(文責:坂田)

※1「沈まぬ太陽」
『沈まぬ太陽』(しずまぬたいよう)は、1995年(平成7年)から順次発表された、作家・山崎豊子氏による3編(「アフリカ篇」、「御巣鷹山篇」、「会長室篇」)に亘る長編小説です。
日本航空と、実在する同社社員で同社の労働組合役員である人物の体験に基づいて脚色、再構成されたフィクション社会派作品。2009年(平成21年)に映画化されました。
日本のナショナル・フラッグ・キャリアである国民航空の社員で同社の労働組合委員長を務めた恩地元(おんち はじめ)と彼を取り巻く人々の描写を通して、人の生命にかかわる航空会社の社会倫理を表現した作品です。日本航空とその元社員である小倉寛太郎、単独機の事故として史上最悪の死者を出した日本航空123便墜落事故などがモデルとされています。実在の複数の人物が登場人物のモデルとなったとの推測がありますが、作者は公式には認めていません。
*この作品の『週刊新潮』への連載・映画化に日本航空は露骨に不快感を示し、雑誌連載中は日本航空機内での『週刊新潮』の扱いを取りやめていました。

※2GHQ(連合国軍最高司令官総司令部)
アメリカ陸軍のダグラス・マッカーサー元帥を最高司令官とする、大東亜戦争の終結に際してポツダム宣言の執行のために日本において占領政策を実施した連合国軍の機関。ただ「連合国軍」とはいっても、その多くの職員はアメリカ合衆国軍人とアメリカの民間人、少数のイギリス軍人で構成されていました。

事務局(上記)ではこれをお読みの皆さまのご感想ご意見ご提案ご要望をお待ちします。

これで支援会通信の平成26年2月号は終わりです。
今年から会を更に力強いものにするために、私たち会員の資質の向上を図る目的ではり以外のことについても研修を行うつもりです。
「まずそれには私たち役員から」と、役員研修を始めます。
これの次が会員の皆さまに向けての研修をも開催したいと考えております。皆さまのご提案ご要望ご質問を事務局(上記)でお待ちします。
最後になりましたが会員の皆さまのますますのご健勝を祈念致します。

あすなろ通信第70号(1401)

あすなろ通信第70号(1401)
あすなろ支援会会長 才田 覚
この「あすなろ通信」は、あすなろ支援会会員の皆様にこれをお届けすることにより、一つはあすなろ支援会会員の方々の動きや鍼と健康に関することを皆様にご理解いただき、皆様のお役に立ちたいこと、そして二つ目には会員相互の一体感を高めて本会を発展させることによりさらに鍼の普及をはかること、この二つの目的で発行いたしております。
このようなことでございますので皆様には会へのご協力をいただく意味で連絡、ご意見、お尋ね等々、何でもございましたら会の事務局(下記)までお寄せ下さいますようお願いいたします。

・会員募集についてのお願い
当あすなろ支援会では常時会員の募集を行っております。
これをお読みの会員の皆様も周りの人にこの会へのご入会をお勧め下さいませ。その時の資料としてあすなろ支援会へのご入会案内を同封致します。皆様よろしくお願い致します。

あすなろ支援会事務局
住所〒862ー0941
熊本市中央区出水8丁目19ー24
才田鍼専門治療院気付
あすなろ支援会事務局
電話096ー371ー1234
あすなろ支援会ホームページアドレス

ようこそ

さて今月のあすなろ支援会通信は、会員常時募集についてのお願い(別紙)、事務局からとして、
1.販売部の販売品価格のお知らせ
2.あすなろ鍼治療院のホームページ作成について
3.高柳さんによるパソコンの指導をいつも行っていただいております。
それから、あずにゃん、今月の言葉(1月号)をお届け致します。

  ・事務局から
1.あすなろ支援会販売部の販売品価格のお知らせ
 同品の価格一覧を掲載致します
 皆さまのご利用をお願い致します。

 ・あすなろ販売部価格一覧201310
はり すり下ろし ミルキーウェイ 医交社風
             50本単位 1900円
              1本単位  50円
はり ヤンイー     1箱 税込み 1000円
   この郵送料は複雑ですが少し書いてみます。実際に郵送での注文をなさる場合には事務局にお尋ね下さい。
   1箱140円、3箱まで240~300円、ゆうパックなら手渡しで500円4箱入る。
はり筒           1本   1300円
アルコール(エタノール)  1本単位 450円
アルコール(イソプロピル) 1本単位 300円
綿花             1キロ  1800円
ペーパータオル       1包み  130円

2.あすなろはり治療院のホームページ作成について
 当あすなろ支援会にはすでに支援会をアピールするためのホームページが作られております。今回ここにお知らせ致しますホームページはそれとは違いまして、いわば鍼治療院あすなろグループをアピールする目的で作成したいと考えているものであります。
 嶋田副会長を係りにしまして、予算措置も行いながら、今年から役員一同あすなろ関連鍼治療院の業務拡大を目指しまして力を尽くして作成したいと考えております。
 必要に応じまして会員の皆さまにもご協力をお願い致すこともあろうかと思われます。その折にはこちらからお声がけを致しますのでどうかよろしくお願いします。

3.高柳さんによるパソコンの指導をいつも行っていただいております
 ワープロ・表計算・パソコンを初めから習いたい・パソコンを買う手伝いを頼みたい、パソコンを買って初めの設定を頼みたい、ソフトを買ったのでインストールを頼みたいなどございましたら、相談は下記役員や事務局にどうぞ
 ・本会役員氏名
 藤川和代:庶務係、販売係
 木之田真帆:調査係、ホームページ管理係
 嶋田裕:本会副会長、本会会計係、本会技術指導係、あすなろ鍼治療院ホームページ作成係
 堀江照俊:本会事務局長
 才田覚:本会会長
費用は2時間3千円です。
この費用のうち2割を本会に高柳さんから寄付されます。

  ・あずにゃん無農薬野菜情報
自然の野菜作りのことを、そしてその野菜作りのおもしろさや農全体に関する深い問題も、ひいては心の根幹に触れる体験談を交えてあずにゃん(山部梓さん)が平成24年の2月から連載して下さっております。
事務局(上記)ではこれをお読みの皆様のご感想・ご意見・ご提案・ご要望をお待ちします。

あずにゃん第22号(1401)
明けましておめでとうございます。
 まずは前回この通信をお休みしてしまい申し訳ありませんでした。今年も頑張って書き進めて参りますのでどうぞよろしくお願いいたします。
 この通信の中で日常の中にある「小さな」けれども「キラキラと輝いている」ものを見つけ、目を向け、幸せを感じていけたらなと私自身も楽しんで書かせて頂いております。
 私の畑仕事の中で思う事、時には問題だと思う事柄についても勝手な意見を書かせて頂いておりますが、少しだけお付き合い頂ければ幸いです。
 さて、今回は子育て真っ只中の話を少し書かせて下さい。 山都町に引っ越ししてから、2人の娘たちは近くの小学校に転校しました。今までと違って全校生徒が60人程の小さな学校です。先週、持久走大会があり、一年生の娘は1キロ、三年生の娘は2キロ走る事になりました。毎日学校で練習に励んでいました。私は、小学校で持久走大会があるのにも驚きましたが、その距離の長さにも驚きました。毎日、練習して帰ってきては「今日は11位だった。6分何十何秒だったよ」と話てくれました。そして、大会の前日「ママ、明日見に来てね」と言い出し「えっ? 持久走大会を見に行く親がいるの?」とわたしは言いつつ、見に行く事にしました。外は小雨が降っているし、かなり冷え込んでいた朝でしたが。。。
 行ってみると、平日の朝にもかかわらず、たくさんの親、おじいちゃんおばあちゃんまでが勢揃いでした。そんな中、我が子を探して声をかけると、俄然やる気になり、いつもより早いタイムで戻ってきたのです。親の中には一緒に走る人もいたり、いつもの調子が出せず悔し泣きしている子供もいました。みんなが親も真剣なのです。
 これはちょっと私にとって衝撃的でした。こんな環境にいれば自然と子供は頑張るようになり、一生懸命になります。そして親や先生から見守られ本当の意味の「強さ」が育っていくのだなと感じた1日でした。
忍耐力も自然とついていくのではないでしょうか。。。その出発点はやはり全て愛情が支えているものだと感じました。
分かっているつもりが、本当にリアルに体感すると凄い力となるんだと再確認でした。日々、勉強です! 長々とお読み下さりありがとうございました。

  ・今月の言葉
今月の言葉担当 坂田 勇
平成21年11月から「今月の言葉」を紹介させていただいている坂田と申します。熊本市在住、40代の営業マンです。
私などがこのような場で執筆するのは、正直少々気恥ずかしいのですが、ここで紹介いたします「言葉」が、皆様の毎日の日常に少しでもプラスになればと思い書き進めてまいります。どうぞ宜しくお願いいたします。

今月の言葉:47(2014年1月)

戦(いくさ)に勝つ度に 
やらねばならぬ事に
やりたい事が加わり
心はどんどん
自由になってゆくぞ!!

これは「三国志」・『三国志演義』をベースとしたマンガ※1「蒼天航路(そうてんこうろ)」の主人公、曹操(そうそう)の言葉(台詞)です。
この「蒼天航路(そうてんこうろ)」は、下記の通り、「三国志」・『三国志演義』では冷徹な敵役として描かれている、三国のうちの最強国:魏国(ぎこく)の創始者:曹操(そうそう)を主人公とした、「逆・三国志」と言える壮大な歴史物語りです。

冒頭の言葉は、曹操(そうそう)が、一時的に配下(部下)となった関羽(かんう)(ライバル:劉備(りゅうび)の義兄弟にして腹心)に対して、「政(まつりごと)」(「戦(いくさ)」も含めた国家の運営・計画)について一言で語った言葉です。
これを聞いた関羽(かんう)は、「自由に!?」と、戸惑いながら問い返します。
すると曹操(そうそう)は涼しい顔で、「ああ。俺の心は今、凄まじい勢いで膨らんでいる。」と答えます。

ときは「官渡(かんと)の戦い」で当時中華最大勢力であった袁紹(えんしょう)を降し、曹操(そうそう)が文字通り中華最強の実力者となった直後のことです。
三国志(さんごくし)の舞台となる時代は、中国の後漢末期から三国時代にかけて30を超える群雄が割拠していた時代(180年頃 – 280年頃)です。
曹操はわずか5000の兵で旗揚げし、10年の間に着実に勢力を増し、遂に中華最大勢力の袁紹(えんしょう)を降してその勢力・版図を大幅に拡大し、中華最強の武将となり、自分の理想とする国造りを進めます。
この時点で残る群雄は曹操(そうそう)を筆頭に、後に三国のうちの一つ蜀(しょく)を建国する劉備(りゅうび)、同じく呉(ご)を建国する孫権(そんけん)を含めて6、7名に絞られていました…。

戦(いくさ)に勝ち、新たな領土・領民を抱えると、為政者として当然「やらねばならぬ事」が増えるのは分かります。
「やらねばならぬ事」だけでも大変だというのに、曹操(そうそう)はそれに「やりたい事が加わり」、「心はどんどん、自由になってゆくぞ!!」と楽しそうに平然と言ってのけるのです…。
余談ですがこの曹操(そうそう)を評して、落語家の故立川談志氏は日本の武将に例えるなら、「信長・秀吉・家康の3人に平清盛を足してもまだ足りないくらいの大英雄だ」と、某歴史雑誌の三国志特集で評価していました。

曹操(そうそう)は少年時代から、その非凡な才能を発揮していました。幾多の兵法書や※2四書五経(ししょごきょう)などはたちまち諳(そら)んじ、武芸に秀で、それでいて詩歌や踊りにも造詣が深く、何よりその機転の速さは天性のものでした。
将として旗揚げしたのちも、自身の天才的な能力(内政・軍略・用兵)に満足することなく、終始「人」の「才」について興味を持ち、「才」さえあれば軍師・武将を身分や性格に関係なく登用(極端な例を挙げれば罪人であっても、何か一つでも抜きんでた「才」があれば刑を免除してまで登用しています)し、型にはまらないスペシャリスト集団の「軍」を創り上げて行きます。

やがてそのスペシャリスト集団の「軍」が中華最強となり、前述の「官渡(かんと)の戦い」に勝利すると、曹操(そうそう)は本格的に国(後の魏国)造りに邁進します。
ここでも曹操(そうそう)は「才」ある人材を求め続け、官吏は勿論、大工から塀職人、彫刻師に至るまで、独自の基準で人材を集めて、自分の思い描く前例のない自由で斬新な国造りを進めます。このときの偽らざる心境が、「心はどんどん自由になってゆくぞ!!」というものだと思います。

現代風に言えば、「一つの仕事を成し遂げるたびに、やらねばならぬ事にやりたい事が加わり、心はどんどん自由になってゆくぞ!!」となると思いますが、そう聞いて私が真っ先に思い出すのは、才田先生の姿です。
ご自身の鍼治療院の運営に始まり、後進の指導、あすなろ支援会の発足、支援会による支援事業やこのあすなろ通信、ホームページの作成、はり無料体験会の実施等々、着実にご自分の「あすなろ鍼法」を思い描いたプラン通りに実現され、「飯より何より鍼が好き。」と公言されています。
ひょっとして、才田先生は現代の鍼業界の曹操(そうそう)???

皆さまはいかが思われますか?

                                                    (文責:坂田)

※1:「蒼天航路(そうてんこうろ)」:原作・原案:李學仁(イ ハンギン)、漫画:王欣太(おう ごんた)による漫画。1994年10月から2005年11月まで講談社の青年漫画誌『モーニング』で連載。
中国の後漢末期から三国時代の英雄:曹操(そうそう)を「最も人に興味を示した英雄」として主人公に据え、新しい解釈のもとで三国志の世界を描いた長編大作です。
キャッチコピーは「衝撃のネオ三国志」。三国志の正史と『三国志演義』のエピソードへの独自のアレンジと、臨場感溢れる豪快な迫力や作者が「その人物に与えるコマにおいては全員主役」と語る緻密なキャラクター描写が特長。
単行本(全36巻)の累計発行部数は1800万部を超える(2009年9月時点)、大ベストセラー作品です。

※2:四書五経(ししょごきょう):儒教の経書の中で特に重要とされる四書と五経の総称。四書は「論語」「大学」「中庸」「孟子」、五経は「易経」「書経」「詩経」「礼記」「春秋」のこと。

事務局(上記)ではこれをお読みの皆さまのご感想ご意見ご提案ご要望をお待ちします。

 これで支援会通信の平成26年1月号は終わりです。
 今年から会を更に力強いものにするために、私たち会員の資質の向上を図る目的で鍼以外のことについても研修を行うつもりです。
 まずそれには「私たち役員から」と、役員研修を始めます。これの次が会員の皆さまに向けての研修をも開催したいと考えております。皆さまのご提案ご要望ご質問を事務局(上記)でお待ちします。
 最後になりましたが、会員の皆さまの今年のご多幸をお祈り致しつつ失礼致します。