あすなろはり勉強会(2020年8月2日)報告

今回の小川先生の講義の内容は、肩関節の運動についてです。
肩関節は、関節のなかでももっとも動く関節であり、肩甲骨の関節窩は、上腕骨頭の関節面の3分の1の面積しかなく、そのため、その不安定さをいろいろな形で補強して、多方向への動きを保持するという、いわば相反する固定性と可動性の二つの目的を、さまざまな形で補強しながら、非常に複雑な動きに対応しているのです。

このことを念頭に置きながら施術をしないと、なかなか思うような効果があがらないことにもなります。

午前後半は、嶋田氏の症例発表。
上腕の痛みを、頸椎直側のみの鍼で完快させたものです。
いつもながら、嶋田院長のカルテは、丁寧、かつ詳細で、その結果内容のみならず感心させられます。
次回も、楽しみです。

午後からは、それぞれペアを組んでの鍼の実技。
私、こと本田は、初めて、嶋田氏の息子さん、K君から鍼を受けました。
K君は、現在鍼灸の勉強中。
よい鍼師になることを切に願います。

あすなろはり勉強会(2020年6月14日)報告

4ヶ月ぶりの勉強会は、With コロナの中での開催となりました。
参加者は、みな、マスク着用、適度な間隔をあけた上での午前中の講義。
盲学校教諭の小川祐一郎先生による肩関節口座第2回目です。
前回の続きと、嶋田氏からの質問で、肩関節周囲の筋肉に走る神経経路について活発な質疑応答がありました。
また、小川先生からは、リンパ系の腫脹所見についての質問がありました。
こうしたところは、学識者と臨床家とのやり取りでなければできない貴重な時間ではないでしょうか。

午後からは、鍼の実技です。
嶋田氏の息子さんK君も2度目の参加。
前回、お父様の鍼から代わって、今回は、堀江氏が刺鍼。
同じ《平方の鍼》といっても、それぞれのよいところを学んで自分のものにしてほしいと切に願います。
With コロナの中での開催であり、かなり緊張した時間となりましたが、さまざまな工夫により気をつけつつ、続けていくことの価値を認識した1日でもありました。

あすなろはり勉強会(2020年2月9日)報告

本日は、盲学校教諭の小川先生を講師に、肩関節の解剖学を講義していただきました。
肩関節は、人体の中でもっとも複雑なもので、縦横無尽に筋肉やじん帯が走っています。そんなわかりにくい部分を、小川先生にとてもていねいに、かつ、シンプルに解説していただき、あらためて肩関節の重要さを思い知らされました。
途中で、嶋田氏の手元から、なんと!肩関節の骨模型が出てきました。
この骨模型にふれたり、小川先生が、直接、私たちの体にふれて教えてくださったので、大変わかりやすいものとなりました。
また、嶋田氏の症例発表があり、活発な質疑応答がありました。

この日は、新年会を開く予定にしていましたので、鍼の実技は1時間でした。
小川先生には石動丸氏が、嶋田氏は息子のK君に、そして、堀江氏は本田に鍼をしました。
ちなみに、平方の鍼では、「鍼を刺す」とは言わずに、「鍼をする」と言います。それくらい、デリケートな刺鍼法なのです。
新年会は、小川先生はもちろん、パソコンサポートのT氏も加わり、いろんな話で盛り上がりました。

椿

あすなろ はり勉強会(2020年1月19日)報告

令和二年の年明けは、穏やかな新年の幕開けとなりました。
才田先生を講師として行う勉強会も2回目を迎えました。
今回は鍼師5名、関係者5名の10名。
前回より手順も慣れて、進行がスムースになりました。

前半は、平方義信先生の「触診の方法」の2回目。
触診の大切さを実感する内容です。
「所見というものは、診ようとしなければ、診えないもの」であるとの教え。
私たち平方(ひらかた)の鍼を学ぶものは、触診の上手な先輩に、まさに「手を取って」教えていただいたもの。
それを繰り返して、技術は伝えられていくものなんですね。

後半は、前回に引き続き、「問診について」です。
前回同様、先生を患者に、私たちが問診を行いましたが、私たちも上達したのか、前回ほど厳しくはチェックされませんでした(笑)。
それでも、まだまだだという感じがしました。
問診の仕方によって、いかに患者さんからの信頼感を得ることができるか?
また、施術への予備知識として、とても大事なものですから、才田先生が力を入れてお話されるのも当然のことかと思います。
この勉強会への期待がますます増してきました。
最後に会食をして、和やかな雰囲気で、今回の勉強会は終わりを告げました。

花ざかりの蝋梅

花ざかりの蝋梅

あすなろはり勉強会(2019年12月15日)報告

本日は、少し肌寒い日曜日です。
午前中は、まず最初に、各治療院における無料鍼体験会の報告をして頂きました。
それぞれ、各治療院には、多くの患者さんが来院されたという事で、大成功だったようです。
反省すべき点もありましたが、来年は更に良い無料鍼体験会をしていこうと思います。
それから、前回の続きで、今回が最後の膝関節症の学習を行いました。
午後は、実技の練習をしました。
鍼の練習だけでなく、触診の仕方も皆さんで、確認しながら行いました。

その後は、昨年の勉強会の反省会と忘年会を兼ねての食事会が行われました。
昨年の反省の話はあまりありませんでしたが、カラオケの方で、大いに盛り上がって、それはもう、とても楽しい時間となりました。
今年もまた楽しみですね。